【後編】お互いのSNSで「妊娠を発表」。現役教師が語る、高校生の恋愛事情がヤバすぎる。

前編はこちら。

「その頃校内には、SNS上で妊娠を発表してしまったカップルがいて、校外からの批判にさらされていました。

知らない方々から学校に電話がかかってきて『おたくの学校はどんな教育をしているんだ』と言われることが続き、これ以上の不祥事はごめんだといった雰囲気だったんです」

妊娠を発表した生徒たちは、数日の謹慎ののち退学処分となったが、それも物議を醸したという。

「生徒たちの間で『妊娠した子たちを救おう』というムーブメントのようなものが沸き上がって、募金を集めたり、退学を取り消すように求める署名活動などを行ったりし始めたんです。

それもまたSNS上で状況説明をしたり、他校の生徒にまで募金を求めたりしていて、各方面からお叱りを受けているような状態で…」

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SNSの恋愛トラブルはそれだけではない。

交際中に送ったLINEの文面がスクショされてSNS上にさらされていると訴える男子生徒のためにその元交際相手を呼んで、晒したものを消すように指導しなければならなかったし、

SNS上でストーカーされていると訴える女子生徒の話も聞かなければいけない。

SNSが発達し、それを利用するのが当たり前になったことで、高校生の恋愛の問題にはヴァリエーションが増えたようだ、と沙也加さんはため息をついた。