自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。
ヒップホップで育った自分には、見過ごすことができませんでした…
さて、294回めの自腹買いは、また舞い戻って「エルメス(Hermes)」。編み上げタイプのブーツです。
ビースティ・ボーイズの影響をバリバリに受けて、アディダスの「キャンパス」とプーマの「スエード」「クライド」、その後はイーストサイド(アメリカ東海岸)の黒人ラッパーたちから影響を受けて、ティンバーランドのアイコンである「イエローブーツ」を履く。
90年代初頭に中学・高校時代を過ごしていた僕のファッションアイコンは、確実にラッパーとスケーターでした。
高2の修学旅行には、学ランにティンバーランドを履いて行ったんですが、それは確か、渋谷のファイヤーストリートの入り口、いまはクラークスになっている場所にあったティンバーランドの直営店ではなく…、その先の雑居ビルにあったDJ's Choiceで買った、直営店では取り扱いのなかったチョコレートブラウンの表革の一足。
前にも書いたような気がしますが、17歳を迎える頃にはハーコー(ハードコア)でギャングっぽいラッパーのスタイルを まんま真似するのはダサい気がして、各ジャンルの美味しいトコだけを上手につまんでミックスする、いわゆる東京っぽい着こなしに変化していったわけです。これは完全に藤原ヒロシさんの影響。
ただ、最も多感だった初期ティーン時代に受けた影響は色濃く、いまでもティンバーランドの「イエローブーツ」をセンス良く履きこなしてる人を見たりすると、ノスタルジーから履きたくなってしまうわけです。
とはいえ、齢45を超えて、ユースカルチャーのアイコン的なブーツに おいそれと手を出すのには若干抵抗を感じてしまい、つねに二の足を踏んでました。
ところが…
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