子供の頃から宗教にドップリ。アラフォーで青春を「奪還」した、ある人妻のリアル。

前編はこちら。

平日２日と土日に行われる野球教室は、隣の小学校のグラウンドで行われていた。送り迎えをしているうちに、土曜の同じ時間に体育館で卓球教室が開催されていることに気がついたという。

「実は中学、高校と卓球部だったんです。それなりに真面目にやっていて、結構強かったんですよ。息子が終わるまでの間、暇だし、ちょっとのぞいてみることにしたんです」

卓球教室は小学生、中学生はもちろん30代、40代の親世代、さらにシニア世代も揃う比較的規模の大きなもので、何よりとても雰囲気がよかった。会費もリーズナブルだったのでこれなら、と瞳も通うことにしたという。

体を動かすと不思議と活力が湧いてきた。

「若返ったなんて言われることもありました。初めは純粋に卓球を楽しんでいたんですが、だんだんとそれだけではなくなっていったと言いますか……」

それまでの瞳の当たり前の人生はある男との出会いによって、あらぬ方向へと進むことになる。