子供の頃から宗教にドップリ。アラフォーで青春を「奪還」した、ある人妻のリアル。

卓球教室では年に数回、懇親会という名の飲み会が開かれていた。土曜日の午後、練習時間を早めに切り上げて行われるのが定番で、瞳も初めて参加することにしたという。

そのとき隣に座ったのが、タカシだった。身の上話に花が咲き、聞くと彼は同年代で離婚歴があり、成人間近の娘がいるとのことだった。

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「一人暮らしだからご飯を作るのが面倒だと嘆いていたのが頭に残っていて、恩着せがましいかなとは思ったんですけど、少しだけおかずをお裾分けしたんです」

次の卓球教室で、そっと返却されたタッパーの中に「すごくおいしかったし、嬉しかったです」とメモが入っていた。それを見た瞬間、瞳は胸の高まりを感じたという。

「目が合うだけでドキドキして、休憩中は隣に座ったりして…ちょっと気持ち悪いですよね。30代後半にもなって。でも、青春時代に置いてきた色恋沙汰が今になって始まったようで想いは止められませんでした」