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LIFESTYLE 女たちの事件簿

〈後編〉【単身赴任で塾講師と】有頂天だった商社マンに訪れた不倫清算日の顛末

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彼女の母親から職場に電話があったのだ。

「今は落ち着いて話していますけど、当時はかなり焦りました。私が不在の時に電話があったんですが、その話を職場の女性が全部受けてしまって……。電話の内容は察してください。あまり思い出したくありませんが、『確かにそうですよね』としか返せない内容でしたよ。思い出すと今でも緊張してしまいます」

20代の娘とそのような関係になって最後に責任が取れるのか。

おたくの会社はどういうつもりなのか。こうした内容は間違いなくあったに違いない。

ミユはゴールのないトモカズとの関係に悩み、親に相談するという選択をしたのだ。

「噂が広まるのなんて一瞬ですよ。会社にも全てバレてしまいました。職務上は厳重注意という形でお咎めなしで終わりましたが、一緒に働く女性陣、上司や部下からの信頼は全部失ってしまいました」

ミユもわかっていたのかもしれない、親に相談することでどうなるのか。

「ミユは終わらせたかったんでしょう。確かにこの関係にゴールは無いけど、彼女の方が先に気づいて行動した。男からしたらこんなにオイシイ関係は終わらせたくないですからね」

女性を手に入れた満足感に加え、自分の喪失感を埋めるピースを求めすぎた結果だ。

「『前に付き合っていた、俺の女だった』なんて考えてるのは男だけかもしれません。もう駐輪場やエレベーターで一緒になっても口もきいてくれません」

その後は仕事にも影響が出始め、トモカズは職場に居場所を失ったという。家族にバレるのも時間の問題だと俯きながら彼は語った。

浮気や不倫と無縁でも、きっかけがあればすぐに不倫男になれてしまう。

“物足りなさ”を埋めるピースは、それまで手に入れたものと引き換えに手に入るものなのかもしれない。

Text:FORZA STYLE



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