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ホンダの高級ブランド「アキュラ」の新型EVが少し残念な理由

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

ホンダが、北米で展開している高級車チャンネル「アキュラ(ACURA)」。アキュラは、2021年、ホンダブランドよりも先に、電気自動車へ移行することを表明。ハイブリッドを飛ばして、一気にバッテリーEVへジャンプする計画だという。

その最初のバッテリーEVのデザインコンセプトが、2022年8月18日に米国カリフォルニア州で開催された「モントレー・カー・ウィーク(ビンテージカーやクラッシックカーが集まる祭典)」で世界初公開された。ラージサイズSUVの「アキュラプレシジョンEVコンセプト」だ。

この「アキュラプレシジョンEVコンセプト」やこのデザインコンセプトが採用される、アキュラ「ZDX」からみえる、アキュラの今後を考察しよう。

 

■パワーボートにインスパイアされた「プレシジョンEVコンセプト」

アキュラ(ACURA)が誕生したのは1986年のこと。冒頭でも触れたように、北米市場で絶大な人気がある「ホンダ」の高級車チャンネルだ。現在のアキュラのラインアップは、この6月より納車が開始された新型のインテグラと、ラージセダンのTLX、ミドルクラスSUVのRDX、ラージクラスSUVのMDX、そしてスポーツカーのNSXの計5車種となっている。

サイドのウィンドウラインから上はブラックアウトしており、フロントからリアエンドへと流れるような美しい造形は、まさにクルーザーのような力強いフォルムが特徴のプレシジョンEVコンセプト

かつては、「RLX(日本名:レジェンド)」がフラグシップとして君臨していたアキュラだが、RLXが2020年モデルで終了したこと、またNSXも販売終了となることで、現時点のフラッグシップモデルは「TLX」、その最上級グレードに「タイプS」が設定されている、という状況だ。

アキュラによると、落ち着いた色味のブルーをまとった「プレシジョンEVコンセプト」は、パワーボートにインスパイアされた新デザイン、とのこと。サイドのウィンドウラインから上はブラックアウトしており、フロントからリアエンドへと流れるような美しい造形は、まさにクルーザーのような力強いフォルム。サイドシルにあるシルバーの加飾は、船が水面を切り裂いて起きた飛沫(しぶき)をイメージしたものだろう。

LEDで発光するダイヤモンド・ペンタゴン・グリルと、パーティクル・グリッチと呼ぶ模様が施されたデイタイムランニングライトが備わっている。見え方によっては、波しぶきが光に反射したような光を放って見え

EVらしくフロントノーズには開口部がない。グリルの代わりに、ホワイトのアキュラブランドロゴを囲むように、LEDで発光するダイヤモンド・ペンタゴン・グリルを採用。鋭い眼光を表したヘッドライトによって、フロントのワイド感が強調されている。

また、パーティクル・グリッチと呼ぶ模様が施されたデイタイムランニングライトは、見え方によっては、波しぶきが光に反射したような光を放って見える。足元の23インチホイールにも同様のパターンが施されており、車両全体で、パワーボートの雰囲気を表していることが分かる。

23インチの大径ホイールにも、パーティクル・グリッチのパターンが施されている

ちなみにボディカラーは、カリフォルニアの強い日差しを参考にした「ダブル・エイペックス・ブルー」というマット塗装だそうだ。デジタルアウターサイドミラーや、2分割されたリアウィングなど、空力の面でも最新技術が取り込まれているようだ。



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