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ホンダの高級ブランド「アキュラ」の新型EVが少し残念な理由

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■自動運転と手動運転の両方に対応!!

アキュラによると、プレシジョンEVコンセプトは、自動運転と手動運転の両方のドライビングに対応したコクピットとしているとのこと。円形ではないハンドル(ヨークと呼ぶ)を備えており、通常あるウィンカーレバーは確認できず、ハンドルと同時に回るパドルシフトのようなスイッチが備わっている。おそらくこれがウィンカーレバーになっているのだろう。

手動運転の「インスティンクティブ・ドライブ・モード」

ドライバーの前方には、最小限の情報を示す小型ディスプレイが設置されており、ドライバー側へと向けられている湾曲した透明ディスプレイ(おそらくタッチパネル式)で、各種設定をコントロールする。無駄のないシンプルなインテリアで、ドライビングに集中できる環境となっている模様だ。また、ドライビングポジションは低く設計されている点も注目だ。

手動運転の「インスティンクティブ・ドライブ・モード」では、ドライバー正面の小型ディスプレイに車速やモーター出力値などの車両情報を表示し、ドライバーが車両と一体となって、ドライビングを楽しめる演出がなされているようだ。

自動運転の「スピリチュアル・ラウンジ・モード」

また、自動運転の「スピリチュアル・ラウンジ・モード」では、ハンドルがダッシュボードに格納され、ダッシュボードやセンターコンソール、運転席、助手席の足元などのインテリア全体に、水中を表現したプロジェクションが映し出され、キャビン全体がリラックスした空間に演出される。想定している自動運転は「レベル4」以上のようだ。

 

■ZDXがフラグシップだとしたら少し残念

プレシジョンEVコンセプトのデザインは、北米市場で2024年に発売予定のバッテリーEV、アキュラ「ZDX」に生かさせるという。このZDXに搭載されるバッテリーは、ホンダとGMが共同開発したもの。GMが開発した「アルティウムバッテリー」の蓄電容量は最大200kWhにもなり、最大出力200kWもの急速充電に堪えうる性能だ。新型のアキュラZDXのスペックは、競合他社と遜色ない、高いレベルにあるといえるだろう。

このZDXがアキュラとしてどのような立ち位置のモデルなのかはわからないが、アキュラがバッテリーEVブランドになるのならば、真っ先にそのバッテリーEVのフラグシップがみたいところ。ただ、ZDXは、バッテリーEVメーカーのフラグシップにしては、若干さみしいスペックであり、これが新世代のアキュラのフラグシップだとしたら、かなり残念。

ましてやアキュラは、ホンダの高級チャンネルだ。たとえ、20万ドル(2代目NSXの北米価格)を超える価格であっても、高級ブランドにはスペシャルなフラグシップが必要だ。ぜひとも、クルマファンにときめきをくれるようなフラグシップを用意してほしい。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:ACURA
Edit:Takashi Ogiyama



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