ロレックスが「考える心配」は90年以上続いている?
rrsmasakiさんの#腕時計魂での投稿より
一方ロレックスはオメガとは真逆で、現行モデルに「手巻き式」は存在しません。これはロレックスの「時計に対する考え方」の違いから来ているものと考えられます。
かつてロレックスが初めて自社の自動巻き機構「オイスター・パーペチュアル」を導入した背景のひとつに、ユーザーによる「リュウズの閉め忘れによる浸水」をハンス・ウィルスドルフが危惧し、極力ユーザーに「リュウズ操作をさせないため」自動巻きを積極採用したという説をある文献で見たことがありました。
なかなか、その説を信じることができないなか、このサイトでもお馴染みRYさんのYouTube番組内(22:45から)で、出演したエドックスの役員の方が同社の2重ガスケットは「ユーザーのリュウズ閉め忘れ」のためと語っていた話を聞き、初めて「ハンスウィルスドルフの心配」を実感できました。
メーカーの取締役から、このような言葉が出ること自体、メンテナンスに持ち込まれる製品の中に「操作ミスによる浸水故障が未だに多い」ということをうかがい知ることができます。
ロレックスが初めて自動巻きを発表して約90年経過しても、時計メーカーの役員が懸案事項のひとつと考える「ユーザー自身のリュウズの閉め忘れ」は私たちが考える以上にメーカーにとって深刻な問題なのでしょう。
防水性を高めるための技術を極め、さらに「人間工学的な側面を考えた時計造り」を実行する姿はロレックスの時計哲学そのものかもしれません。
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