©Getty Images
「洋祐は私の過去を知っていたら、プロポーズをしたのだろうか。友人である洋祐のことを思って、加奈は秘密を言ってしまうのではないだろうか」
乃亜はふいに不安に思った。
「もしこの過去の出来事を知らせずにこのまま結婚することになったら、洋祐に恨まれないだろうか。もし自分が洋祐の立場だったら、こんな過去を告げられなかったらきっと激怒するだろう、それなら言ったほうがいいのか……」
死ぬまで絶対に言わないと思っていた黒歴史。自分で洋祐に告白するのが先か、それとも友人の洋祐を心配して加奈に密告されるのが先か……。
結婚という人生の大きな事柄の前で、実から出たサビをどのように消化すべきか悩む乃亜だった。
Text:女の事件簿調査チーム
RANKING
1
2
3
5
1
2