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ステンレスかチタンか。最強の腕時計素材はどっちなのか?

ステンレスが、まだ主役であり続ける理由

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さて、近年時計業界で人気が上昇しているチタン合金、しかしGoroはこのチタン合金がここ数年でステンレスから主役の座を奪うか?と、言われれば2022年時点では難しいと考えます。

2022年4月にグランドセイコーがチタン8モデルを値上げしたことは、まだ記憶に新しいことでしょう。全チタンモデルでないこともあって、値上げの理由をグランドセイコーは「諸般の事情」としていますが、ウクライナ危機説が有力です。

チタン材料の最大の供給先は航空産業向けで、世界各地で紛争が起こると需要が増えて即座に価格が高騰します。加えて友人Mはチタンならではの機械的性質がもたらすコスト増要因にも触れています。

彼曰く、チタンは「添加する元素によって性質がガラリと変わる」金属だそうです。添加物によって強度が色々変わり、それに合わせて加工を色々変えるとそれがコスト高へつながります。

また純チタンを精錬するのにもコストが高く、2017年時点で1トンの生産量に100万円以上のコストがかかるため、その高コストを負担できる製品しか需要がありません。

機械的性質は優れているためコストを下げることさえできれば、ステンレスの市場に食い込む可能性があるという意見があります。

ただ、そのためにはコストを「現状の半分」にしなければステンレスに追いつけません。金属材料としてチタンは大変優れており、埋蔵量も豊富です。チタン合金の製造コストが将来下降し、ステンレス製腕時計並みの価格になる日を期待してください。

Text:Goro Ando



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