北米HR-Vが日本ではZR-Vに。キモは新デザインコンセプト？
ホンダが年内に国内市場に投入する新型SUV『ZR-V』をWeb上で公開しました。現状、同社のSUVは弟分の新型『ヴェゼル』と兄貴分の古参『CR-V』のみ。トレンドの中心にあるSUVが2車種しかないなんて、どう考えてもタマ数不足。ラインナップの統廃合＆資材不足による減産もたたり、このままではディーラー各社が食いブチがなくなり販売網が維持できません。まさに正念場です。
当然、こんなことはメーカーさんもお見通し。手始めに大きく育った『CR-V』と『ヴェゼル』の穴を埋めるべく、この中間に位置するSUV、『ZR-V』を新規車種として据える予定。つまり、今後はSUV3兄弟が出揃うことになります。
ちょっと話がややこしいのですが、この『ZR-V』とは北米市場で2023年モデルの新型車『HR-V』のことなんです。日本じゃHR-Vの車名は既にお蔵入り。復活させたら相応にファンがいるのですが、どうやらZ世代にでもかこつけたのでしょうか、新規車種として日本市場へ投入します。新型『ヴェゼル』とはデザインコンセプトが異質。また、そのコンセプトの違いなのでしょうか、同じホンダ車とは思えぬ雰囲気。ひょっとしたら大胆に異父3兄弟の流れかもしれません。
さらに先の話しをすれば、アメリカホンダは5月24日付けでフルモデルチェンジする新型『CR-V』の画像を公開しました。確かに現行『CR-V』の面影を感じさせなくもないデザインです。そして正式発表はこの夏というのですから新型『CR-V』は2023年モデルであり、早々に全容が明らかになるはず。また同プレスリリースには“Year of the SUV.”と宣言があり、まったく新しいハイブリッドシステムを搭載するとあります。なんだかとってもワクワクしますね。
おそらく日本投入は『ZR-V』が先行し、追って『CR-V』が発売されることが予想されます。ホンダはエリアごとに車名を使い分けるので少々混乱しますが、まとめると『ヴェゼル＜ZR-V（HR-V）＜CR-V』となる模様です。
