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月額8万8220円からのリースで登場!トヨタの電気自動車bZ4Xの解説とコスト

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■4WDシステムはスバルが担当、 ステアバイワイヤによる操舵フィールも期待大!!

パワートレインは、システム最高出力150kW(204ps)のFWDと、160kW(217ps)の4WDの2種類を設定。ハイパワーではないものの、リニアで高レスポンスなEVらしい走りを実現している。駆動モータを前後にレイアウトするモータ4WDは、前後独立で駆動力を制御することで、安定した走りを実現。この4WDシステムは、スバルが開発を担当したそうだ。新たにEV専用に開発したという「Grip Control」は、荒れた路面から整地路面まで、幅広く対応しているとのことで、期待のシステムだ。

フラットなフロア構造のため、後席左右の移動は楽にできそうだ。

ステアリングホイールとタイヤの間にメカニカルな結合のない、ステアバイワイヤを搭載するクルマも用意される。ステアバイワイヤは、一般的なステアリングシステム同様に、正確に路面情報を伝えることも可能だが、轍や凸凹した路面では路面情報を低減することも可能。また、レーシングカーのような少ないステアリング操作で大きくタイヤを切る機能も搭載し、煩雑なステアリング操作を要するワインディングも楽に走れるという。少しの操作で大きくタイヤが切れると、路面情報の伝達が遅れるため操作が難しくなるが、これを実用化したトヨタの技術力はさすがだ。

 

■ライバルに対して割高、リーズナブルと思わせる施策が欲しい

bZ4X(Zグレード)の税込車両本体価格は、600万円からとのことだが、BEVに対する不安解消と、電池の全数管理と3R推進によるCNへの貢献を目指し、すべてリース販売。冒頭で触れたように、一般ユーザーには「KINTO」で、法人向けにもリースでの提供となるという。

「KINTO」は、申込金が77万円で、月額は8万8220円(補助金適用)。5年の総支払額は606万円だ。ライバルである日産アリアは、B6 2WDの場合、5年の残価設定で月額6万3700円(頭金77万円、補助金未適用)。支払総額は460万円と、補助金を考慮すると、bZ4Xは226万円ほど高い。

また、5月2日にオンラインオーダーが始まった、韓国の自動車メーカーヒョンデの「IONIQ5(航続距離498kmのベースグレードで、税込479万円)」と比較すると、さらに高く、サブスクのサービスや車両価格の差を考えても、決して競争力が高いとはいえない。

 

■まとめ

トヨタは、2030年までにBEVを30車種市場投入し、グローバル販売台数、年350万台という高い目標を発表しているが、ヒョンデなど海外勢は、競争力ある価格設定にも関わらず、グローバルスタンダードとなりつつある800V充電(bZ4Xは未対応)にも対応するという、1ミリの妥協もないクルマを投入している。

左側のフロントフェンダー横にある急速充電ポート。フロントフェンダー右側は普通充電となっている

BEV以外にも、プラグインハイブリッド、水素燃料車など「全部やる」といった意気込みのトヨタ。bZ4X含むトヨタのバッテリーEVが今後、世界で存在感を示すためには、発売後も改善を重ねて、今後世界の頭をとるバッテリーEVの第一弾と胸を張っていえるクルマへと育てて欲しい。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:TOYOTA
Edit:Ogiyama Takashi



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