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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【無自覚な不倫】私は何も知らなかった…。騙された女の逆襲

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「ねえ、あのSNSの投稿見た?」

©Getty Images

昼下がり。東京・大手町にある会社内のフロアで、何人かの女性社員が噂話で盛り上がっている。由依(仮名)は、その噂話の声を耳にしながら小さく見えないように笑みを浮かべた。

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

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……ついにやった、やってやった。元はと言えば、あっちが悪いのだから。

そう思いながら由依は、オフィスの奥へと視線を走らせる。

静かにオフィスの隅で仕事をしているはずの課長・飯田(仮名)は、落ち着きのない様子で周囲を見渡していた。由依は小さくガッツポーズをして、晴れやかな気持ちで会社をあとにした。

 

——由依が派遣社員としてこの会社に派遣されたのは、2年前のこと。

ネイリストとして朝から晩まで働いても安月給だった時代を捨て、25歳にして思い切って事務系の仕事に転職したのだった。派遣とはいえ、ネイリスト時代よりは高い給料で安定しているのが魅力に感じられた。

©Getty Images

SNS系のマーケティングをしているこの会社は、正社員と派遣社員が半々の割合で在籍している。ほとんどの男性社員は正社員、ほとんどの女性社員は派遣社員。そのためか、誰が言うでもなく両者の間にはちょっとした距離があり、お互いへとあまり話しかけないのが社内の自然にできたルールになっていた。

しかし、オフィスワークが初めての由依は、皆の足を引っ張りたくない、早く仕事を覚えたい——その一心で、空気感を読むことができずに、男性社員にも積極的に質問をするようにしていた。
由依が女性の派遣社員たちから「ぶりっ子」と嫌われ、自然と孤立するまでにそう時間はかからなかった。

 

「なんか、大丈夫? よかったら話を聞くよ」

ある日、由依がコピー機の前でぼーっとしていると話しかけてきたのは、課長である飯田だった。

その後、飯田とあのような関係になるなんて……。このときの由依はつゆほどにも思っていなかった。

後編に続く

Text:女の事件簿調査チーム



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