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FOOD 洋食天国

【昭和洋食】1979年開店!渋谷区神宮前『ぎっちょん』のハヤシライスとハンバーグ、じゅうじゅう焼きにほっこりする

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料理芸人のクック井上。による、“飲食店は開店してから、2年以内に半数が閉店に追い込まれる”というデータがある中、何十年もの間、お客に愛され続けてきた洋食屋さんを巡り、その想い、歴史、人、町を知る連載コラムです。

料理芸人のクック井上。です!  “飲食店は開店してから、2年以内に半数が閉店に追い込まれる”
というデータがある中、町には長年お客さんに愛され続けてきた洋食屋さんがあります。そんな老舗の洋食屋を巡り、その想い、歴史、人、町に触れる連載コラム【洋食天国】
vol.30は、神宮前『ぎっちょん』にやって参りました。

JR千駄ヶ谷駅から徒歩10分、東京メトロ副都心線の北参道駅から徒歩7分の場所で、“奥原宿”と
呼ばれるエリアにあります。カリフォルニア発のセレクトショップ『Ron Herman(ロンハーマン)千駄ヶ谷』(※国内1号店)の真ん前に位置しており、アパレル関係や業界人のお客さんも多いお店です。

さて、『ぎっちょん』のランチは3種類。
・「じゅうじゅう焼き」
・「ハンバーグ」
・「ハヤシライス」

メニュー表には、“名物”「じゅうじゅう焼き」、“オススメ”「ハヤシライス」と記されている。
悩むところですが、「ハヤシライス」には「ハンバーグ」がトッピング可能という事で、「ハヤシライス(M)+ハンバーグ2個トッピング」をオーダー!

 

■「ハヤシライス(M)+ハンバーグ2個トッピング」の作り方

作って下さるのはマスターの服部裕さん。「ハヤシライス」は、メイドinインドの直径50cmは優に超えるカレー用大鍋で仕込むとの事。現在二代目の大鍋で、大量の玉ねぎを炒めてハヤシライスを作るんですって。大量に仕込んだハヤシライスは、都度都度フライパンに入れて温めるそう。

ハンバーグは3日に1度ほどのペースでランチ用に大量に仕込んで冷凍。ランチ時はそれを温めてトッピングするので、休憩時間の短いアパレルの方は嬉しいことでしょう! さて、そう言っている間にお料理が出来上がりそうなので、席に戻ると致しましょう。

 

■ワクワクなハヤシライス+ハンバーグ×2

到着しました、「ハヤシライス(M)+ハンバーグ2個トッピング」。わんぱくなヴィジュアルにワクワクが止まりません。そして、カレーではないのに福神漬けが添えられていますが、合うのでしょうか?

まずは、シンプルにハヤシライスだけでいただきましょう。

世のハヤシライスよりも粘土が高く、酸味は抑えられていて濃厚な味わいでめちゃウマ。そして、どことなくスパイシーさも感じられます。おっと、これは福神漬けが合いそうだゾという事でパクっ……、最高に合うー!

ハヤシライスに福神漬けってのは初めての体験でしたが、『ぎっちょん』の濃厚スパイシーなハヤシライスだからこそベストマッチ。“日本一、福神漬けの似合うハヤシライス”オブザイヤー受賞間違い無しです。

そしてトッピングのハンバーグ。流行りの肉汁ブシャーというジューシーさや高級感というよりは、“お弁当に入っていて欲しい!”というような懐かしの味わい。ハヤシライス自体が濃厚なので、主張しすぎない安心感のあるハンバーグが◎です。

箸休めのお味噌汁がこれまた絶品で、なんでもママさんが毎日しっかりと丁寧に昆布でお出汁をひいているんだそう。ランチのセットのお味噌汁が美味しいのと美味しくないのでは満足感が全然違うと思いませんか? 心身共にホッとして午後からの仕事が捗ること請け合い。

濃厚スパイシーなハヤシライスにハンバーグが2個トッピングされた、ワクワクな一皿を元気に完食です! そんなタイミングで、賄いで「じゅうじゅう焼き」を作るというので撮影させていただきました。

 

■押しも押されもせぬお店の名物「じゅうじゅう焼き」

豚ロース肉にお店特製のタレをからめて炒めていきます。旬の春キャベツを熱したスキレットに置き、その上から炒めた豚ロースを置いたら完成。撮影させていただくだけだと思っていたのに“よかったら食べて!”とママさん(マスターの服部裕さんの奥様)。

感謝感激、お言葉に甘えていただきます。熱々のスキレットから、最高に香ばしい湯気が立ち昇っています。口に入れると豚肉は柔らかく、ご飯にバッチリなやや濃い目の甘辛い味付け! “名物”と謳う理由がよくわかります。

そして “七味もよく合うわよ!”とママさん。かけて食べてみると、確かに辛味で味が引き締まり、“すいません、生一杯!”と言いかけた(笑)。無理もありません。「じゅうじゅう焼き」は夜も人気のメニューだそうで、これを肴に飲む常連さんも多いとの事。火が通って甘さが増して、少し焦げて香ばしさも纏った旬の春キャベツも絶品。豚肉と春キャベツ、どちらがメインかわからない程の存在感です。

「ハヤシライス」と「じゅうじゅう焼き」、迷っていた2品を味わう事ができました。ここからはマスターの服部裕さんに、お店の歴史などを伺います。



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