呆れてものが言えない美耶に対して雅樹が続けた。
「ここで美耶と会ったのも、やっぱり運命なんだよな。ねぇ美耶、もう一度最初からやり直さない?」
「ヤダヤダ、冗談でしょ。次は命を狙われそう(笑)」
笑いながら返したが、半ば本気だった。次に巻き込まれたら、今度こそケガをするか、本当に殺されてしまうかもしない……。
類は友を呼ぶ。ストーカーな彼女には、それ相応の男が引き寄せられるということだ。
美耶はそんな男に一瞬でもまたドキッとしてしまった自分を心から後悔した。
Text:女の事件簿調査チーム
RANKING
3
4
5
2
3
4
5