【後編】ストーカー、自殺未遂…束縛する元カノと断りきれない男の関係に、巻き込まれた女の悲劇

数日後、美耶はこれ以上複雑な関係には関わりたくないと、雅樹に連絡をした。雅樹はしぶしぶ納得した。

だが、早紀は美耶を許さない。
 

どこからか、美耶の住所を調べあげ、嫌がらせが始まった。
 

マンションの近隣に「美耶は人の彼を横取りする泥棒猫」「淫乱」「ブスのくせに！」などの走り書きがポスティングされ、自宅のドアにも貼られた。無言電話が１日に30回も鳴ったこともあった。

巧みに、執拗に繰り返される、早紀からの“復讐”。

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美耶はノイローゼになりそうなほど精神的ストレスを受けていた。あの二人のためにどうしてこんな苦痛を味わなければいけないのか……。雅樹が別れたというから私は心を許したのに。そう思うと泣いても泣ききれなかった。

もうこのマンションには住めない。美耶はひっそりと転居した。