FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 僕が捨てなかった服

イギリス製時代のクラークスを見るたびに願う、美しいラストの復刻!

人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

学生の頃から履き、思い入れも強い永遠の定番靴

クラシックスタイルだけにとどまらず、カジュアル、ヴィンテージなどへの造詣も深く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界中から高い評判を得ているメンズファッションディレクターの西口修平さん。

幅広い知識と経験に基づき、さまざまなジャンルを幅広く網羅してきた西口さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第8回目は、イギリス製クラークス(Clarks)のデザートブーツです。

クラークスのデザートブーツは、それまでスニーカーしか履いたことのなかった自分にとって"初めて足を入れた革靴らしき靴"という貴重な存在。

学生の頃に買ったダークブラウンスエードがファーストクラークスでしたが、当時のセレクトショップの店員さんはとても怖く…、在庫状況を確認することもなく、サイズの履き比べもさせて貰えないぐらい高圧的だった記憶があります。

それから時を経て、イギリス製が生産終了との噂が出た20年前に購入したのが、このサンドスエードです。

当時は、"革靴はジャストサイズ"というセオリーに従って購入したため、今考えると明らかにハーフサイズ小さいのですが、薄いソックス合わせてなんとか履いていました。

クラークスの宿命というか、クレープソールの劣化によりベトベトしてしまっていて履かなくなりましたが、イギリス製のクラークスの木型は現行の物よりも明らかに細く、コバの張りも少なくセミスクウェアのようなラストになっていて美しい。

何とかラストだけでも復刻させてもらいたいと思います。学生の頃から履き続け、今でも思い入れが強いという意味でも、私にとっては永遠の定番靴なんです」。

西口修平
メンズファッションディレクター

クラシックスタイルへの造詣が深いだけでなく、カジュアル、ヴィンテージなど守備範囲も広く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界的に高い評判を得ている洒落者。Instagramのフォロワー数は14万人に届く勢いで、上梓した著書『Nishiguchi's Closet』(学研プラス)、『Nishiguchi Essentials 100』(ワン・パブリッシング刊)も大人気。1977年生まれ。大阪府出身。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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