長年苦手でしたが、大きめのラガーシャツ感覚で着るとカッコいいかも
さて、260回めは チェーザレ アットリーニ(Cesare Attolini)のロングスリーブポロです。
なんだか長袖のポロシャツってオヤジくさくて、ずっと敬遠していたんです。まぁ巷じゃポロシャツ自体をダサいってする傾向もあるようですが…。
要はジャストサイズをタックインして着ているオジさんゴルファーの画がチラつくから。
でも、以前エルメスの長袖ポロを紹介したときにも書きましたが、ビッグシルエットが復活してきたあたりから、大きめの長袖ポロを全部ボタン留めて着るのがアリな気がしてきたんです。
90年代初頭にアメリカ東海岸のヒップホッパー、とくにネイティブ・タン(Native Tongues)周辺の人たちが やたらデカいポロシャツやラガーシャツを着てたのが懐かしくなったんでしょう。
ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)の『Jazz (We've Got) Buggin' Out』のPVでは Q-Tipがダウンの下に着てんの おそらく長袖ポロだなとか、残念ながら亡くなってしまったファイフがデカい長袖ポロシャツ着てんの、やっぱイイじゃんって。
で、それをいま大人になって真似るなら、上質なポロに置き換えて着るのがカッコいいでしょうってことでピックアップしたのが、今回のチェーザレ アットリーニ。
普通にアットリーニを着てる方々から見たら、なんて着方だ!って思われるかもしれませんが、このミックスを楽しめるのが 初期ヒップホップ世代。
リッチで恰幅の良い方のために用意されたであろう大きめなサイズが、運良く残ってセール価格になっていたので、思い切って清水ダイブしました。
生地の心地好さはアットリーニ製なので、いわずもがな。
ニットポロ仕様の前立ても美しい仕上がりなんですが、ただあまりに生地が柔いので、縫い付けてる部分にかかるテンションで裂けないかは若干心配…。
裾、袖のリブも甘めなので、締め付けられたり、たくし上がってくるような感じもありません。
ジャストなジャケット下に着ると脇部分が もたつきますが、ゆったりめのアウター下だったら まったく問題ナシ! 一番上まできっちりボタンを閉めて着るので、オーバーサイズなシルエットでも品良く見えます。
"暑さ寒さも彼岸まで"なんて言いながら、雪までパラついて一向に暖かくならない今年の春は、いつも以上に活躍してくれそうです。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka