「彼が私を一人の女として見てくれていることに、大きな喜びを感じている自分がいました。夫とは満足いくような会話もなければ、セックスレスの状態がもう長く続いていました。正直欲求不満だったのかもしれません。その日は彼に誘われるままにホテルに行ったんです」
「女として見てくれない夫のことを忘れて、大事に思ってくれる人と過ごす時間は至福の時でした。『子供がいるのに制御が効かなかったの?』と言われるかもしれませんが……。今思うと申し訳ないけれど、会っている時に子供のことが頭をよぎることはありませんでした。長らく感じることのなかったドキドキ感と高揚感、それと同時に、不倫ってこんなに簡単に始まるものなんだとも思いました」
一度関係をもってしまうと、そこから先は止まることなく加速するのが不倫。
それ以降、美樹は月に二回ほどのペースで彼と体の関係を持つように。息子は電車で20分程の距離の実家に預けて……。しかし、隠し事はバレてしまうもの。
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