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LIFESTYLE 女たちの事件簿

本当にあった怖い話。デートクラブで夫と知り合った女の転落速度。

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

「美と金に執着した女の危険な終着点」の話

お金は生きていく上では欠かすことのできない大切なものである。だが、行きすぎてしまうと、人生を壊してしまうものになっていく。今回は、そんなお金に魅せられた女の話。

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

「お金がすべてと真剣に思えた…」

表参道のカフェテラスで、ロングヘアーをなびかせながらゆったりと座っている美女がいる。エリ(仮名)45歳。港区在住で夫は53歳の元不動産会社の社長。事業が成功したことから数年前に億ションを購入し暮らしている。

エリはリッチで美しくあることにとても執着をしている。毎月の洋服と美容代は軽く普通のサラリーマンの月収並で50万円。だが、それはエリが育った環境の反動だからと、夫に甘やかされていた。


ⒸGetty Images

エリは幼少期に両親が離婚をし、親戚の家を転々とした生活をしていた。そんな生活でも勉強だけはと必死に努力を続け、大学は奨学金を使って入学をすることができた。

だが、そこからが地獄の始まり。それまで面倒を見てもらっていた親族からの経済援助がストップし、奨学金だけでは洋服も買えない生活になってしまったのだ。仕方なく割のいいバイトを見つけようと、軽い気持ちで登録してしまったのがデートクラブだった。

指名がなければ収入が増えない制度を知り、学費と生活費を捻出するために、男性に気に入られるよう媚を売ることに没頭した。好きでもない客に「〇〇さんって実はすごく仕事にプライド持っているでしょ。デキる男の人って大好き。吸い寄せられちゃう」などとささやきながら体を寄せていった。


ⒸGetty Images

そこで出会ったのが不動産会社に勤めていた現在の夫であった。夫は当時あまり可愛くもないエリをなぜかいつも指名してくれる上顧客。時にはブランド品のプレゼントもしてくれ、エリにとっては、なくてはならない客だった。

ある時、いつしか経済的援助までしてくれるようになった夫が東京へ引っ越すことに。聞けば、東京でオリンピックが開催される可能性があると情報を聞きつけ、東京で会社を設立するというのだ。エリはこの話を見逃さなかった。大学もデートクラブもやめて東京へ追いかけていったのである。

エリの直感は当たっていた。女性経験の少ない夫はそれが嬉しかったようで、その後すぐに同棲して結婚をした。地方で経済的に不自由な環境下で育ったエリにとって、東京は女の美貌とお金がものをいう街であることを理解するのに、時間は掛からなかった。


ⒸGetty Images

事業に成功していく夫の収入が上がるのをいいことに、エリは美容整形に手を出した。まずは細い目をはっきり二重にし、それが成功すると、鼻、フェイスライン、唇と次々に加工し、数年後には誰もが振り返るような美人へと変貌を遂げていった。周囲の男たちの視線があきらか熱を帯びるように変化していくのはもちろん、美容整形代だけでも総額300万は投入している効果を知りたいと、友人たちが相談に来ることもエリにはたまらない快感だった。


ⒸGetty Images

この頃からエリはSNSにハマっていく。「いいね」の数に敏感になり、自己顕示欲を満たすためラグジュアリーブランドの最新アイテムを買い漁った。シャネル・エルメス・ブルガリなど反応のいいブランドを買い揃えるとすぐに人気は高まり、「リッチで美人なインスタグラマー」としてフォロワー数が激増した。周囲の女友達には効果絶大で、マウントをとるのに最高のツールであることがわかり、エリを心の底から満足させてくれた。

「止められない欲望の果てに」


ⒸGetty Images

そんなある日、ついに経済が崩壊する。東京オリンピックを見据えての夫の不動産事業が大損害を起こし、責任から会社を手放すことになったのだ。自分の存在価値を世間や妻から認めてもらえなくなった夫は自暴自棄になり、ひたすら自宅に籠るようになってしまった。

それまでのエリは、夫に「大好き!愛している」と言い続け、自由に使えるお金を引き出してきたが、もうその戦術は通用しなくなってしまった。そして、結婚していたものの「やはり夫はATM」だったことを実感する。元々エリは夫のことをそれほど愛していたわけではなかったからだ。


ⒸGetty Images

エリはそれでも浪費をやめようとはしなかった。いや、止めることができなかった。美への執着と自己顕示欲は強まるばかりで、制御不能になっていたのだ。

そこでエリは自分に投資してくれそうな人を探すことにした。そう、過去に夫と出会ったデートクラブである。40代でも60代の男性からすればまだ若く需要はあると考えたのだ。エリの直感はここでもまたヒットする。アンダーグラウンドの世界では使いきれない資産を持った金持ちが、危険な遊びを欲して集まっているのである。しかし、エリは「金づる」を見つけたと同時に危険なエリアへ足を踏み入れてしまっていた。抜けられない沼に……。

「離婚?しないわよ。夫は放っておいてもまた稼いでくれるようになるだろうし。その間私に投資してくれるリッチな人も見つかったしね」

果てしない欲望にどんなリスクが待っているか、エリに想像できているのだろうか。

Text:女の事件簿調査チーム

 

“女の事件簿” 調査チームとは?

「酸いも甘いも噛み分けてきた、経験豊富な敏腕女性ライターチーム。公私にわたる豊富な人脈から、ごくありふれた日常の水面下に潜む、女たちのさまざまな事件をあぶり出します。

「女の事件簿調査チーム」への取材依頼はこちらまで→forzastyle.web@gmail.com



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