オン・オフ使える! まさに最強のラグジュアリースニーカー
第366回目は、ジョンロブのスニーカーです。
止まるところを知らないスニーカー人気。特にストリートでは、バッシュやダッドスニーカーなど存在感の強い一足が主流です。そんな中で大人がスニーカーを楽しむとなると、当然選び方も変わるはず。
若者と差別化を図る意味でも狙い目は、品格のある一足です。適度なカジュアルダウンをしつつも高級感を醸し出すスニーカーこそ、大人に相応しいかと。そこで頼りになるのが、ドレスシューズブランドが手掛けるスニーカー。その最高峰たる老舗「ジョンロブ」は、まさに。
創設者であるジョン・ロブ氏は、ロンドンで技術を磨き1851年にオーストラリアで鉱夫向けにカスタムメイドブーツを制作。英国に帰国後、1862年に万国博覧会で金賞を受賞し、翌年には英国皇太子にブーツを献上し王室御用達に任命され成功を収め、1866年に初のビスポークのブティックをオープンしました。卓越した職人技とイギリスらしい端正なルックスが特徴。履いた瞬間にラグジュアリーな装いに格上げしてくれると、靴マニアがこぞって愛用する名家です。そんな同ブランドが2015年にリリースしたのがこちらの「レヴァー」。
同ブランドの数あるビスポークアーカイブの中から、1923年に製造されたテニスシューズをベースにした本作。“週末や飛行機の中でも履けるシューズが欲しい”というオーダーのもと誕生した一足で、シーンやスタイルを問わずに合わせられるのが見どころです。スエードとカーフのコンビ使いが上品さを加速させ、シュータンの白のパイピングがさり気ないアクセントに。軽量かつカップインソールを採用しているから履き心地も抜群です。
ラグジュアリーさを醸し出し、ラフなワンマイルからビジカジまで幅広く活躍するとあれば、重宝するのは言わずもがな。足元のお洒落は、装いを決定づけますからね。伝統と格式のある老舗は、大人の鉄板スニーカーたり得るはず!
ホールカットの一枚革を使用した贅沢な「ポース」は、ドレス然とした滑らかなアッパーデザインが特徴。ライニングのヌメ革やサイドのウィーリングに採用したブラウンと、ヒールのベージュスエードがこなれ感を演出。本作のために開発されたソールは踵にクッションが入っており、衝撃を吸収し快適な履き心地を楽しめます。
ジョンロブでは初となる、テクニカルファブリックを採用した一足「ファウンドリー」。グレインカーフとスエードの3種の異素材が、ハイテクスニーカーに都会のエレガンスを与えます。アイレットのトップに配された高光沢のメタルアイレットが艶っぽいアクセントに。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ジョンロブ ジャパン 03-6267-6010