彼が信頼できる人かどうか、今一度じっくり見極めてみて
★★★
ようこそ お越しくださいました
ここは繁華街にひっそりと佇む
『純喫茶ぺぺ』
昭和レトロでどこか懐かしさを感じる
恋に迷える大人達のユートピア
ここは純喫茶の雰囲気を大切にしており
一風変わった店主が
お客様をイメージした珈琲カップの代わりに
お悩みにぴったりの「恋のナンバー」を
硬派にお出ししております
刺さりすぎて気絶なさらないよう
お気をつけくださいませ
どうぞ 最後までおくつろぎの上
ゆるりとおたのしみください
純喫茶 ぺぺ
★★★
本日のお客様は、
私と彼はマッチングアプリで知り合って1年。結婚を考えてお付き合いをしています。
だけど、彼がまだマッチングアプリを退会してくれません。
会費もかかるので、続ける理由は無いと思うのですが、不安です。
別のアカウントでハニートラップを仕掛けようかまで考えてしまいました。
彼を疑わずに交際を続けるには、どうすれば良いでしょうか。
──茹でた孫 会社員(35)
茹でた孫さん、ご来店有り難うございます。
マッチングアプリって使ったことないのですが、近頃の出逢いの場として利用される人も多いみたいですね。
一方で、お気軽に出逢える分、不純な気持ちで参加される方も多いというお話も聞きます。
彼の動向が大変ご不安ということですが、女の勘ってエスパーの如く当たってしまうので恐怖ですよね(気絶)
ハニートラップは、「別れの覚悟」がある場合にしかお勧めできないので、止めておきましょう(逆気絶)
さて、今回の「何故退会しないのか」という疑問ですが、退会しない理由としては幾つか考えられることがあります。
まずは、「アプリ依存症の人」
まさに現代病といっても過言ではありませんが、アプリのある暮らしが日常になってしまっている人。
朝起きて出社前に会社メールを確認するレベルでチェックしてしまう人もいるようです。
次に、「ズボラな性格の人」
公共料金の払い忘れで電気が止められてしまったり、携帯電話のオプション契約も必ず外し忘れるタイプの人。
お金に細かくなくて少々ズボラな人は、ナチュラルに退会するのを忘れている場合があります。
最後に、「他にも物色している人」
不純な動機でマッチングアプリに参加している人は、他にも女性を物色していることがあります。
自分は結婚を視野に入れて真剣に交際していると思っていても、相手にとってはただのデート相手であったりします。
この温度差をしっかり見極めるのも大事ですね。
あれこれ好き勝手に申し上げてしまいましたが、
「恋愛の始まりというのは美しい。
眩しすぎて相手のことなど何も見えていない」
という言葉を、私の名言の様にお伝えします。
言葉の通り、恋愛の始まりというのは、自分の幻想の中で美化してしまい、理想と現実の間にギャップがある場合があります。
また、「結婚」という言葉に執着しすぎると、とにかく「目の前の彼と結婚する」というゴールに意識が向きがちになり、二人の信頼関係を構築する部分が疎かになります。
お付き合いする上で最も大切な、「共に歩んでいけるパートナーかどうか」の見極めが冷静に出来なくなってしまうのです。
ですので、「彼を疑わずに交際を続けるにはどうしたらいいか」と考えるよりも、「彼が信頼できる人かどうか」を今一度じっくり考えるほうが大事だと思います。
相手を疑いながら交際を続けるのは、時限爆弾を抱えながらお付き合いしているようなもの。
一寸のミスで壊れるのは時間の問題だと思います。
どうしても、相手の動向を確認したいのであれば、
「何で、退会してくれないの?」
という相手を追い込んでしまう質問形式ではなく、
「私もきちんと付き合いたいから、
二人で一緒に退会しない?」
みたいなお誘い形式で話を切り出してみるのも良いかもしれません。ぜひ、ご参考までに。
籍を入れちゃう前に、きちんとお相手と向き合ってみてくださいね。
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【お答え】
ハニートラップはおすすめしません。
結婚というゴールを目指す前に
「信頼できる人かどうか」を確認しましょう。
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今回ご紹介するナンバーは、1980年代後半に活躍した女性デュオBaBeの「Get a Chance!」。
当時流行だったユーロビートのカバー曲「Give Me Up」でデビュー、激しいダンスを踊りながら歌うスタイルで人気でした。
この曲は、恋する相手に「好き!」という想いが今にも破裂しそうなナンバーですが、気持ちが先走り、一人相撲をしている場合があるので要注意。
恋のボタンの掛け違いは、早い段階で気づいた方が楽なのよ〜。お気をつけて。
“愛が見えなくて 交わす微笑は
一つずれてるボタンの様だね
ビルの月影で 瞳ふれた時
焦るハートは 言葉のルーレット”
「Get a Chance!」
歌:BaBe. 作詞:森雪之丞. 作曲:中崎英也
参照:『J-lylics.net』
お客様、選曲はお口に合いましたでしょうか?
またのご来店、心よりお待ち申し上げております。
純喫茶 ぺぺ
Photos:Yuta Takamatsu, Shuhei Kato
Text:RIKAPEPE(ペペ)
Illustration:Eri Sakai