性別問わず、社内恋愛にはリスクがつきもの。告白は慎重に
★★★
ようこそ お越しくださいました
ここは繁華街にひっそりと佇む
『純喫茶ぺぺ』
昭和レトロでどこか懐かしさを感じる
恋に迷える大人達のユートピア
ここは純喫茶の雰囲気を大切にしており
一風変わった店主が
お客様をイメージした珈琲カップの代わりに
お悩みにぴったりの「恋のナンバー」を
硬派にお出ししております
刺さりすぎて気絶なさらないよう
お気をつけくださいませ
どうぞ 最後までおくつろぎの上
ゆるりとおたのしみください
純喫茶 ぺぺ
★★★
本日のお客様は、
実は今、叶わぬ恋をしています。
僕は、男も女も両方好きなバイセクシャルですが、公表したことはありません。
お相手は職場の新しい配属先の年上の男性です。
先輩と社内恋愛に発展しないかな〜と淡い期待を抱いているのですが、嫌われるのも怖い。
相手に自分の胸の内を告白すべきでしょうか。
──性はタイガー名はマスクだ IT関係（24）
性はタイガー名はマスクださん、ご来店ありがとうございます。
いただいたペンネームから、複雑な心情を汲み取らせていただきました。切ないですね。
新生活が始まり、新入社員や人事異動など、新しい環境での出逢いも広がる時期でしょうか。
今はテレワークも主流になって、出逢いの場が少なくなりがちですが、ささやかな恋の気分を味わえるなんて素敵ですね。
性の多様性（LGBT）について、昔よりは寛容な社会になっているといわれておりますが、実際のところはどうなんでしょうか。気にしております。
今回も皆様の幸せを心よりお祈りして、回答させていただきます。
【社内恋愛でのリスク 】
まず、恋のお相手が同性でも異性でも、社内恋愛や仕事関係の恋愛で気をつけて頂きたいことがあります。
それは、「成就しなかった場合、今後一緒にお仕事出来なくなる場合がある」ということ。
うまく真剣交際がスタートする場合もありますし、拗れに拗れてどちらかが退職せざるを得ない最悪の状況も想定されます。
社内恋愛というのは、ある程度リスクもあるという心構えがまずは肝心です。
【公私混同はNG】
さらに、社内恋愛において最も気をつけるべきことは、「プライベートな感情を仕事に持ち込まないこと」。
周囲の人たちに気を遣わせないためにも、私的な感情を仕事に持ち込まないというのが、社会人としてのオフィスでのマナーです。
社内で喧嘩をしたり、同僚に嫉妬心を持ったりしないように最大の注意を払いましょう。
それだけ、社内恋愛というのは、社外の恋愛より慎重で、注意を払う事柄が多いという認識で、次の説明に進みたいと思います。
【 コアな部分は社内で晒さなくていい】
前フリがあった上で、もう一度よく考えて頂きたいのが、今までバイセクシャルであることをオープンにされていないのであれば、わざわざ公表しなくて良いのかなと思います。
公私混同しないという意味もありますが、そもそも本当に大事な話って、価値をわかってもらえる人にだけに話したくありませんか？
個人的には、人間というのは同じ十字架を背負った人じゃないと、本当に分かり合えないと思いますし、「話す価値無し！」と思っちゃいます（逆気絶）。
価値が分からない人に、真実を教えたところで、ただのゴシップにされてしまいますし。
同情するフリをして、後で色眼鏡で見られたり、自分が傷つくことも沢山あります。
残念ですが、人間ってそういう醜い生き物なのかなと思うのです。
パーソナルな「性の多様性（LGBT）」については、ご自身の大事なコアな部分だと思いますので、大事にして欲しいのです。
私的な大切な部分は、自分のことをちゃんと理解してくれる、一握りの人たちにキチンと分かって貰えればいいのかなと、個人的には思います。
今の恋のお相手が、その一握りの理解者であればとてもラッキーですね。
“片思いが最強”説がありますので、無理に告白しないで、今のトキメキを愉しむことも吉だと思いますよ。
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【お答え】
恋のお相手が同性でも異性でも
社内恋愛のマナーをわきまえて
心のトキメキは大事にしてください
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今回ご紹介するナンバーは伝説のアイドル 小泉今日子さんの「木枯しに抱かれて」。
叶わぬ恋ほど楽しかったりするのは何故でしょう。
それは、片思いのほとんどが、自分の頭の中で完結してしまっているからです。
自分の頭の中で、都合の良い相手像が出来上がっていて、ひとり遊びできるから一番楽しかったりします。
作詞／作曲は、THE ALFEEの高見沢俊彦さん。想いを閉じ込めているこの瞬間にピッタリのナンバーをお届けさせていただきます。
“あなたの背中見つめ
愛の言葉ささやけば
届かぬ想いが胸を
駆け抜けてくだけ
哀しい程の星空に
天使の声がする
あきらめきれぬ恋でも
夢は見ていたいのよ...”
「木枯しに抱かれて」
歌：小泉今日子. 作詞/作曲：高見沢俊彦. 編曲：井上鑑
参照：『Uta-Net』
お客様、選曲はお口に合いましたでしょうか？
またのご来店、心よりお待ち申し上げております。
純喫茶 ぺぺ
Photos：Yuta Takamatsu, Shuhei Kato
Text：RIKAPEPE(ペペ)
Illustration：Eri Sakai
