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FASHION 僕が捨てなかった服

【OLD TOWNのワークジャケット】お気に入りの服をカスタマイズする。

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

小さな工場で職人が一着一着手作りする背景にも惹かれました

ディテールやシルエットを細部まで表現したファッションイラストや ポップで軽妙なキャラクターなどを巧みに描くイラストレーターとして活躍するソリマチアキラさん。オーダースーツを颯爽と着こなすウェルドレッサーとしても有名です。

1950〜60年代のスタイルを愛しながらも時代の空気を捉え、それほど執着せず、着なくなったものは手放してきたと語るソリマチアキラさんが、思い入れが強くて捨てられなかった服を紹介する企画の第8回目は、オールドタウン(OLD TOWN)のワークジャケットです。

イギリスのワークジャケットなんですが、すごく小さな工場で職人さんが一着一着丁寧に作っているっていうストーリーに惚れ込んで購入しました。

ビームス+がオープンしてすぐくらいだったから、2000年頃ですかね。

お店でスタッフの方から生産背景のお話を聞いて興味を持ち、羽織らせていただいたらゴリゴリのワークジャケットっぽい感じではなく、普段使いしやすそうなシルエットだったので、わりと即決した気がします。

この素材の他に確か、コットンダック地の黒っぽいのがあった気がしますが、このシャンブレーのような雰囲気が気に入って こちらを選びました。

ワークジャケットなので、スチールのボタンが付いていたんですが、自分の着こなし的にはハードな気がしたので、貝ボタンに付け替えています。

気に入って着ては洗ってを繰り返していますが、さすがワークジャケットだけあって縫製もしっかりしているので、洗濯機で洗ってしまっています。

ほど良く色も抜けて、アタリなんかも出てきたから愛着も湧いてきています。

やっぱり天然素材が大好きで、あまり機能的な服には興味が湧かず、昔の雰囲気を残しているものに惹かれるんでしょうね。

これもそんな一着ですから、朽ちてしまうまで着続けると思います。

イラストレーター
ソリマチアキラ

東京で生まれた後、新潟に移り住んで 18歳までを過ごす。中学生の頃よりアイビーやプレッピーに触れ、ファッションに傾倒。古着屋や百貨店内のショップスタッフ、バーテンダーなど、さまざまな職種を経験する傍ら、イラストレーターとしての活動をスタートさせ、本業に。雑誌、広告など幅広い分野で活躍。一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。1966年東京生まれ。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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