CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

もう待てない! 新世代レクサス、いまわかっていること。

説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

もしも愛車名を聞かれたら、ブランド名、それとも車名?

クルマ好きならごくありふれた会話ですが、「何買ったの?」とか、「何に乗っているの?」と聞かれることも多いかと思います。そこで返すアナタの言葉はブランド名? それとも具体的な車名ですか?

もしもポルシェ911が愛車なら、「ポルシェだよ」とか、あるいは「ん?911」の二択。そしてもしメルセデス・ベンツGクラスが愛車なら、「メルセデス」か「ベンツ」、「メルセデス・ベンツ」は稀でしょうから「Gだよ」と一言で伝えるでしょうか。

国産車も考えてみましょう。例えば日産GT-R。もう「GT-R」一択でしょうか。マニアックに「35」(サンゴー)と型式で答えるかもしれません。これがもし人気ミニバンのトヨタ・アルファードなら「アルファード」と具体的な車名になりますよね。日産やトヨタといったメーカー名はいわないと思います。

ひとの心を変えさせる要因は何なのでしょうか? もしレクサスにお乗りの方なら「LS」とか「UX」などといわず、「レクサス」と答えると思います。ブランド力かキャラクターか、それとも自意識の成せるワザなのか? ふと考え込んでしまいました。

第一印象10年というように、ファーストインスピレーションは大切です。カーデザインの観点から考察してみましょう(大げさなハナシではありませんのでお付き合いください)。

まずクルマを正面から見ます。どのメーカーも考え尽くしたエンブレムがフロントグリル、もしくはフロントフードの先端付近に装着されていると思います。ポルシェの故郷、シュツットガルトは馬産地ですから、エンブレムには跳ね馬があしらわれています。SUVのジープはエンブレムさえありません。

グルッと回って後方へ。こちらはエンブレムではなく「PORSCHE」とあります。文字の間隔は少し開き気味に等間隔にバランスを取ります。ジープは?アルファベットが4文字ですね。

リアビューは個性の象徴かもしれません。フロント同様にエンブレムを装着したり、あるいはブランド名(メーカー名)を読ませたり。おっと、読むというより感覚的に図形として捉えているかもしれませんね。

雑誌や書籍、Webサイトに限らず、私たちが日ごろ葛藤している問題に“文字の揺らぎ”があります。一般の方には「なんのこっちゃ?」でしょうが、メディア業界では大問題なのです。

少しご説明を。文字の揺らぎとは、同じ意味の言葉でも、ひらがなと漢字がごちゃ混ぜに書かれていたら、なんとなく気分が優れませんよね。わかりやすくいうとコレが揺らぎ=不快感の原因です。また、漢字ばかりだと読みづらいので、コレはメディアによりますが、簡単な漢字、多くの方が読みづらいであろう漢字はあえてひらがな表記としています(コレを開くといいます)。

話題沸騰中のレクサスの新世代モデル。その第一号車はSUVの『NX』であることがアナウンスされています。情報解禁日は2021年6月12日(土)。最新デザイン言語を示したコンセプトカーの『LF-Z Electrified』が超絶カッコよかったので期待大ですね。

現在、この『NX』は最初の画像にあるように、後方斜めアングルの画像1点が公開されています。全体像がつかめないとピンとこないかもしれませんが、期待感はMaxでしょうか。イケてる雰囲気がジワります。

個人的注目点はレクサスの“L”のエンブレムではなく、一文字ごとに開いて『LEXUS』とした手法にあります。そこには、どちらが高級であるとかというマウント的価値観ではなく、普遍的直感のような本能のようなものを感じました。そういえば北欧デザインで勝負するボルボは『VOLVO』でしたね。

無論、肩透かしを食らう可能性は否定しません。プレミアム価格のレクサスですから、量産モデルといえどもコンセプトを上手く造形で表現し、私たちを魅了してほしいものだと思います。そしてもしも「クルマは何?」と聞かれたら、カタカナではなく「LEXUS」と答えられたらテンション上がるな~。

Text:Seiichi Norishige

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