相変わらず落ち着きのないヒョコヒョコしたライド感のMIRAIですが、熱海に到着して気付きました。「熱海市には水素ステーションがない!」。燃料電池実用化推進協議会のHPで水素ステーション一覧を調べても、日常的な距離にある施設はゼロという有様。風光明媚な熱海の地は、どうやら現在のインフラ状況では“タヌキの里”に向かないようです。トホホ。
「夏は海でカヌーやSAPでもやりましょう!」という所長さん。「ごっつぁんです」と返礼しつつもタヌキコンビの脳内はすでに水素だらけ。オイシイ空気で空腹を紛らわし、セーブアクセルで移動式水素ステーションを目指します。MIRAIのカーナビは……この機能は停車してから使えと申します。何か無作法でもありましたかね?
水素の匂いはしませんが無事ENEOSのトラックを発見! 張り詰めたココロがほぐれます。機材を見ると“冷やし水素”を載せた大型トラックと、その脇に小型トラックの電源車。どうやら親亀、子亀のセットじゃないと充填できぬようですね。電気で水素を作り、電気で水素を冷やし、そして充填する。コレって、まだまだエコではないのかもしれません。
マコトに丁寧な対応のENEOSのスタッフさんにアレコレ聞くと、現状、「トヨタMIRAIとホンダCLARITYの割合は9:1という感じ。MIRAIは新型も増えてきましたね」と語ります。やはりFCVはMIRAIが圧勝! 不思議とMIRAIが頼もしく見えてきました。メデタシ、メデタシ。
協力:熱海暮らし方研究所(あたくらけん)
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車両に関する問い合わせ:トヨタ自動車(MIRAI)
Text:Seiichi Norishige
Video:Yoshihide Shoshima
Model:AIRI
Special Thanks:Toshiki Hiratsuka