ラグジュアリーにしてオン・オフ兼用、まさに死角なし!
第338回目は、トフ&ロードストーンのバッグです。
ビジカジの定着からコンフォート化が進むスーツ事情。同時にストリートやスポーティが絶大な人気を誇り、楽ちんであることの優先度が上昇傾向に。もちろん快適さはファッションを楽しむ上で大事なことですが、その反面、大人に相応しい上品さが欠けてしまうことも。若者のそれとは違い、大人のお洒落は程よい重厚感やエレガンスを纏ってこそ。そこで頼りになるのが小物です。つまり役割分担。洋服は快適性に、ラグジュアリーはバッグなどに頼るのが最適解と言えます。そこでオススメしたいのが「トフ & ロードストーン」。
2004年に創業したジャパンブランドは、レディースシーンで人気を博し2013年にメンズを始動。洋服デザイナーである坂井一成氏が手掛けるモノづくりは、文字通り「TOFF(=洒落者) & LOADTONE(=人を惹きつけるもの)」としてファッション好きの間で話題に。そんな同ブランド最大の魅力は、コーデをクラスアップする高級感と汎用性の高さです。
上のトートは、メンズラインのスタートから展開しているロングセラー。柔らかくシュリンク型押しの牛革を採用しオリジナルの真鍮鋳物が目を引く、パーツコンシャスなルックスが特徴です。自立するよう底鋲を配し、肩掛けにちょうどいい長さのハンドルなど、気の利いたディテールは流石。厚みのあるレザーは使用時のたわみを美しく見せるよう計算され、持っても置いても上品さを演出します。昨今のビジカジスタイルのアップデートにぴったりなのは、言わずもがな。
手ぶら主義の方や自転車ユーザーにはこちらを。スタイリッシュでキッチリ感のある牛革ボディのバックパックが、コーデにスマートさをアピール。背面にジップポケットを、ライニングに15インチ相当のPCが収まるクッションスリーブを、それぞれあしらうことで収納力も申し分なし。背中に当たる部分には500デニールの中空糸ナイロン生地を採用し、見た目とは裏腹な軽さと蒸れの軽減を実現しています。
キャッシュレス化に伴って注目を集めるボディバッグ。大人がこなすなら使い勝手とともに見た目の上質さも求めたいところ。滑らかでしっとりとしたゴートレザーのボディバッグがまさに。ミニマルなルックスに対し、室内は仕分けのポケットが多く、マグネット式のフラップで開閉も楽ちんです。ストリートスタイルにモダンなエッセンスを加えるならこんな逸品がイチ押し。
ラグジュアリーにして汎用性抜群なトフ & ロードストーンは、コスパも優秀。レザーバッグでエレガントな高級感を得ようものなら、10万オーバーが当たり前ですからね。この春からはぜひ、使える格上げバッグでワンランク上のお洒落を楽しんでくださいませ。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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