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【2020年の#靴魂アクセス第3位は…ジョンロブ】あなたの靴、見せてください!

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靴を偏愛する こじラグ谷中が、さらに靴企画を充実させるべくスタートさせた「靴魂(くつたま)」! インスタグラムに#靴魂のハッシュタグを付けてポストされたソウルメイトの投稿から、独断と偏見、そして魂を込めて厳選! あなたの靴が見たいから〜。

さすがの「キング・オブ・シューズ」! 見惚れる名作ばかりです

前回 前々回は、2020年にお届けした17回の連載の中で1番目と2番目にアクセス数が多かった「レッド・ウィング」と「ニューバランス」を おさらいした「靴魂(くつたま)」企画ですが、1位と2位を知ったら、3位だって知りたくなるのがヒトの性。

というわけで、3番目にアクセス数が多かったのは…… 「ジョンロブ」です! 記念すべき第1回目に取り上げた、既製革靴界の頂点に君臨する「キング・オブ・シューズ」ジョンロブが やはりドレスシューズの中ではトップに輝きました。

年末に75周年を迎えた「ウィリアム」の回も 結構な数字を叩き出しましたので、やはり圧倒的な人気を誇ります。

ということで、20回めは英国を代表する紳士靴の名門「ジョンロブ(JOHN LOBB)」をピックアップ。3回目なので、少しレアなモデルを紹介していきます。

ジョンロブは、1829年生まれの創業者ジョン・ロブ(John Lobb)氏が、1866年にロンドンのリージェント ストリートにビスポークを専門とする靴の工房を開くことでスタート。

1863年には 既にロイヤルワラントの称号を獲得。現在は エディンバラ公と、チャールズ皇太子によるプリンスオブウェールズの2つを授与されていますが、かつてはエリザベス女王からも授与されるなど各時代の王室にも愛されています。

2代目ウィリアム・ロブ(William Lobb)氏はパリ進出を果たすものの経営難に陥り、1976年には閉鎖寸前だったパリの店と商標権をエルメスが買い取ることで、傘下に入ります。

1981年には、エルメスの指導により既製靴のラインをスタートさせ、これが「ジョンロブ・パリ」となります。既製靴として販売されているジョンロブは、このジョンロブ・パリを指しており、ビスポークシューズ(注文靴)専門の店としてロンドンのセントジェームス ストリートで創業家によって経営されている「ジョンロブ・ロンドン」とは異なります。

ブランドについてのおさらいは この辺で。話をクルリンパと戻してジョンロブの素敵な投稿5選をご紹介していきます!

ジョンロブのガルニエ2

まずは、#腕時計にもご登場頂いている@roy_tank1981さんの投稿から。

プレーントゥを代表するモデルでしたが、現在は残念ながら廃番になってしまった「ガルニエ2(GARNIERⅡ)」です。

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6アイレットで、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザイン。土踏まずを絞ったベベルドウエストと、7000ラストとが描くエレガントなラインは美しく、フォーマルな装いによく合います。

90年代半ばまでジョンロブの中心だった2466ラストから、19995年に誕生した8695ラストへと変遷したのが、先代「ガルニエ(GARNIER)」。その後継モデルとして登場して人気を得ましたが、現在は「シートン(SEATON)」へと引き継がれ、「ガルニエ」ネームはインラインから姿を消しました。ガルニエって響き好きだったんですが……。

roy_tank1981さんの「ガルニエ2」は磨き終えた後なので、華やかに輝いていますね! タンク ルイ カルティエともマッチしています。

いつも素敵な時計と、綺麗に手入れされた靴、そして隙のない装い。見習うところが多いので、これからも定期的に投稿をお願いします!

ジョンロブのキャベンディッシュ

続いては、@k.hata_officialさんの投稿。

こちらもベベルドウエストで、7000ラストを採用。プレステージラインのフルブローグモデル「キャベンディッシュ(CAVENDISH)」です。

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革端をギザギザにカットする装飾「ギンピング」がなく、親穴・子穴とが連続する穴飾り装飾「ブローギング」も極めて細かいため、フルブローグでありながらカジュアル感は一切なく、とにかくエレガントでドレッシーな表情。なのに、「キャベンディッシュ」も残念ながら廃番に…。

おそらくミュージアムカーフのパリジャンブラウンかと思われますが、美し過ぎて ため息出そうです。

こちらは、バイリクエスト(BY REQUEST)でのオーダーでしょうか? k.hata_officialさんも素敵な靴をたくさんお持ちな憧れのオトナ。スパイに惹かれる感じにも共感しちゃいます。

ジョンロブのバロス

次にご紹介するのは、@john_debbさんの投稿。

いろいろなストーリーがあって面白い、Uチップダービーのモデル「バロス(BARROS)」です。

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先に述べたように、ジョンロブはエルメス傘下となり、1981年からレディメイドをスタートさせるわけですが、そのジョンロブ・パリにて生み出されたのが「バロス」です。

まっすぐ立ち上がったトゥのモカ縫い部分とか、なんとも往年のパリっぽくないですか? フレンチトラッド、BCBG(注:Bon Chic Bon Genre [フランスの上流階級の人たちのシックだけどセンスが良い暮らしぶりの意])といえば、この靴でしたよね?

しかも、当時製造はクロケット&ジョーンズが請け負っており、292ラストを採用していたんですが、後に自社工場製に変わり、こちらの2998ラストに変更。

クロケット&ジョーンズからは、番号がまったく同じ 292ラストを採用した「モールトン(MORETON)」というモデルがリリースされることになります。

そして、残念ながら「バロス」の方が廃盤(バイリクエストだと まだ選べるのかな?)になってしまうんです。 イイ靴だと思うんだけどなぁ…。

john_debbさんの、カラ松の意味を持つ「meleze」カラーのバッファローレザーは、本当にイイ色。そして、綺麗に手入れして履かれています。靴磨きのテクニックも素晴らしい!

ぜひ今後も、美しく手入れした靴をポストしてください。

ジョンロブのイヤーモデル 2012

続いては、 @sa197604さんの投稿。

靴の聖人セント・クリスピンの祝日である10月25日に、毎年世界同時に発売するイヤーモデルの「ジョンロブ 2012(JOHN LOBB 2012)」です。

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ジョンロブが 1996年から販売しているイヤーモデルですが、16年目にして初めて登場したブーツ。スエード2色、カーフの表革2色の2素材・4色展開でした。

そして もうひとつ、初めてとなる試みはスエード素材の2色についてはライニングにファーが付くこと。こんな仕様、ジョンロブで見たことなかった!

デザインのインスピレーションは、一枚の葉。ブーツのサイドトップが一枚の葉を かたどったようなデザインで、かかと部分に向かって重なることなく、縫い目が目立たないよう、特殊なスキンステッチが施されています。よく見ないと気づかないんですが、これ美しいです!

じつは、同じ靴を こじラグ谷中も買ってしまったのですが…、sa197604さんは 遙か上を行っていました。このスエードだけでなく、表革も買ってるし、自身で靴バカとおっしゃるくらい とんでもない量の靴を持ってます。スバ抜けてスギです!

並べている様はポストなさっていますが、トータル何足あって、どんな風に収納なさっているのか、シュークローゼットの中身取材させて欲しいです!! ご検討ください(笑)。

ジョンロブのイヤーモデル 2009 & 2010 & 2015

最後は、@ryuki_hさんの投稿。

こちらもイヤーモデル、左から「ジョンロブ 2010(JOHN LOBB 2010)」「ジョンロブ 2015 フォーウィ(JOHN LOBB 2015 FOWEY)」「ジョンロブ 2009(JOHN LOBB 2009)」の名作、黒い三連星です。

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まずは、非常に評価が高く、当たり年と謳われる「ジョンロブ 2009」(右)。ムーンライトカーフと呼ばれる、このモデルのための特別な一枚革を、螺旋状に2周くらいまわして靴の形を形成しています。

ホールカットの一種のようですが、寸分たがわず正確にカットした一枚の革を、ほんの少しのズレもなく職人が手作業で立体的に縫い合わせていくという、とんでもなく高い技術の結晶です!

動画見て貰うと、その凄さが分かると思います。

 

 
ちなみに、当時でお値段 33万6000円! ひえー。

続いては、「ジョンロブ 2010」(左)で、こちらも名作! 柔らかくて上質なミスティカーフを採用し、「ジョンロブ 2009」と同様に一枚革から作られた、ダブルバックル。なんと、縫い目は内側のスキンステッチのみという、職人たちの渾身の技が詰め込まれています。

シンプルなホールカットに、エルメスのデザインも手掛けているフィリップ・ムケ氏がデザインしたオリジナルのバックルが効いていて、華やかさが加わっています。

個人的に、このモデルはウィリアムやフィリップと一緒にインラインに連ねるか、バイリクエストできればイイのにって思います。値段は とんでもないことになりそうですが……。

最後は、「ジョンロブ 2015」。ブーツですが、1アイレットというありそうでない一足です。

イヤーモデルには珍しく8695ラストで、二枚の美しいミュージアムカーフで作られていますが、シームレスヒールでカカトを包み込むように巻いた一枚の革をトゥ部分で繋ぐスキンステッチの美しさには目を見張ります!

「シャンボードⅡ ブーツ(CHAMBORD II BOOT)」を極限までドレッシーに仕上げた感じでしょうか。これも文句なしに名作ですが、お値段37万8000円…。

3足合わせると……、考えないことにしましょう(笑)。

ryuki_hさんも、奥様のお母さまから「靴屋さんひらけるねぇ」と言われるほど靴をお持ちのようなので、シュークローゼットの取材させて頂きたい。あと、お願いついでに革靴に限らず、お気に入りのスニーカーもポストして貰えると嬉しいです。

いかがでしたか、3位に輝いたジョンロブ。「キング・オブ・シューズ」と呼ばれるだけありますし、今回はイヤーモデルなど中でも素晴らしい靴ばかりをピックアップしたので、完全にうちのめされました! 恐るべし、ジョンロブ。もう一足欲しい……。

それでは、本日はここまで。是非これからも ドレスシューズに限らず、ブーツやスニーカーなどなど、みなさんの愛用靴を「#靴魂」を付けて たくさんポストしてください! 新たな目標は、#服魂に抜かれず、#腕時計魂に追いつくことです!!

ちなみにですが、会員登録して頂けるとコメントを書き込むことができますので#靴魂に対するご意見や感想、「オレはココの靴が好きだー」「こんな切り口で靴が見てみたい」などなど奮ってコメントしてください。それから、インスタグラムの #靴魂(くつたま)を介して、皆さんが交流してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

投稿に関してですが、撮影の仕方は自由。靴のみ、履いている足元、その靴を中心としたコーディネートなどなど、靴が写っていれば何でもOKです。ぜひご自慢の一足をインスタグラムに投稿してください。もしかすると あなたの投稿を取り上げるかもしれません。

それでは次回の「あなたの靴、見せてください」もお楽しみに!!

Edit:Ryutaro Yanaka



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