一気に寒くなったから、今年こそ…
さて、160回目は「ジョンロブ(JOHN LOBB)」のチャッカブーツ。靴の聖人"セント・クリスピン"の祝日である10月25日に、世界同時発売していたイヤーモデルの2012年バージョン「JOHN LOBB 2012」ですね。
確か イヤーモデルは1996年にスタートしたんですが、コレは16年目にして初めてリリースしたブーツのモデル。しかも、大好物なスエードのチャッカ!
さらに、これまたジョンロブでは初の試みとなるファーのライニングがつく仕様。
もうイイおじさんなんで、さすがにムートンブーツ履くのには抵抗あるけど、足は寒い。でも、これならパッと見 普通のチャッカなのに あんよはヌクヌクという なんとも嬉しい作り。そしてジョンロブですから、ファーの素材感も他とは一線を画しています。
こりゃ、どうにかして手に入れなければ! とは思ってたんですが、ネックとなるのは その価格…。日本では23万超えで、おいそれとはダイブできません……。
しかし、やっぱ神様いるから! ありがたいことに ちょっと後にイギリスへ出張する機会に恵まれ、ダメ元でお店を覗くと、しっかり残ってました。しかも 日本に比べると だいぶお求め易い価格で。
ミスティカーフのダークブラウンもあったんですが、そちらはカッチリ目なシングルレザーソール仕様。価格を考えれば、そっちを買うのが賢明な気もしたんですが…、履かなくちゃ意味がない!
なので、オクトーバーソールを履いてカジュアル使いができそうなダークブラウンスエードを清水ダイブしてきました。
サイドトップは"一枚の葉"をかたどっているそうで、かかと部分に向かって縫い目が目立たない特殊なスキンステッチが施されています。このエレガントっぷりは、さすがのジョンロブ!
ラストは 7000Bという主力の7000をアレンジしたモノで、ややロングノーズな細身のナローラウンドトゥですから、野暮ったさは微塵も感じさせません。
眺めているだけでも惚れ惚れします!
……、あれ? 眺め続けている間に、2019年も そろそろ暮れ。清水ダイブしてから早7年も経ってるのに、まだ一回も足を通さず、眺めてはお手入れしてるだけ…笑。
ワインだったら イイ飲み頃なんでしょうが、靴は道具ですからね。ここ最近 一気に寒くなったから この機に思い切って履き下ろすことにしましょうかね。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka