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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

【寒暖差を乗り越える!】脱いだら? 後ろは? ひとつのスタイルなのに見え方が変わるアイデア

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ルールにとらわれ過ぎない、一石三鳥で楽しめるコーデ

暦のうえでは冬なのに、夏のように暑い日があったり、真冬並みに冷え込んだり、特に季節の変わり目は洋服選びに困りますよね。これだけ一日のなかで寒暖差が激しいと、体温調整が難しいですから……。

そうした悩みを解消すべく、いろんな天気に対応できる着こなしを考えてみました。暑いときは半袖シャツ一枚になり、雨が降ったらバッグの中に入れていたコートを羽織る。出張にも“使える”着こなしテクニックです!

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アイテム

セットアップスーツ/ニール・バレット
シャツ/アルコディオ
ネクタイ/アルコディオ
サングラス/レイバン
ベルト/ニール・バレット
時計/ブライトリング
ソックス/グレン・クライド
靴/WH
コート/ジル・サンダー

これも気候変動の影響なのでしょうか。美しい日本の四季が失われつつあるのは 由々しき事態です。ファッション産業では今、業界全体で持続可能性へのパラダイムシフトが加速しています。ファッション、繊維産業のグローバル企業が参加する「ファッション業界気候行動憲章」や「ファッション誓約」などは その一例。地球温暖化の阻止や生物多様性の復元、海洋保護などの環境目標に取り組んでいます。

この辺の話はまた今度ゆっくりしたいと思いますが、今回はまず日常の困った!を解消する着こなしテクニックについて考えてみましょう。

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黒のセットアップスーツは『FORZA STYLE』のオーディエンスにはおなじみのニール・バレットのもの。数年前に購入以来、どえりゃーハマってしまい、かなりの頻度で着ています。

このスーツを着るときは、基本的に全身をモノトーンで統一。シンプル&ストイックな印象に仕上がるように心がけています。少し前までは定石通りシャツは長袖を着て、暑いときは袖をまくったりしていましたが、一度その考えを取っ払ってみようと……。アルコディオでシャツ&タイを別注する機会があったので、日々望んでいた煩悩を炸裂させてみました。

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まずはシャツ。表向きはドレス仕様のため、ジャケットを上に着ているときはわかりませんが、実はこれ、両胸にパッチポケットが付いた半袖のパイロットシャツなんです。

なぜ、パイロットシャツかって? それはパイロットが僕の憧れの職業だから。レイバンのティアドロップ型のサングラス「アビエーター」を加えれば、どこからどう見てもパイロットです(笑)。

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それも、きちんとタイドアップしているとなおよし! ここ数年、小襟のシャツにナロータイの組み合わせをマイ定番しているのですが、ネクタイはいまひとつピンとくるものに出合えていませんでした。デザインが良くても質が伴っていなかったり、素材はお気に入りなのに幅が広かったり……。

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これまでは大剣幅7cmのものを愛用していましたが、もう少しモードっぽさを強調したかったので、今回は5.5cmでお願いしました。素材はロロ・ピアーナのスーツにも使われるウール地。結んだとき、キュッと締まる感じがセクシーなんですよね。

あと最近、雨が多かったので、ニール・バレットのスーツの上に羽織れるアウターを探していたんです。スーツの雰囲気からして、クラシックなものは きっと違う。アウトドア・ブランドのパーカも試してみましたが、やっぱりカジュアル過ぎるんですよね。

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で、久しぶりに入ったジル・サンダーのブティックで このコートとご対面! 背中にロゴが入っていますが、前から見ると わからないし、純粋にシンプルで美しいかたちに惚れ込んでしまいまして……。

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長めの丈はWHの靴のボリュームとも相性抜群。折りたためばコンパクトになってバッグに入れることもできます。

ひとつのスタイルなのに見え方が変わるのは面白いですね。ここではモード的解釈のスーツ、パイロットのコスプレ(!?)、ロングコートと3つを試してみましたが、伝統的な紳士服のセオリー通りだとこうはいきません。

第一、スーツの下に半袖シャツというのもあり得ないわけですから。いまの時代、ルールにとらわれ過ぎるのもどうかと思うんです。もっと自由でいいんじゃないでしょうか。

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最近つくづく思うんです。人間の魅力って、目に見える部分だけじゃ わからないって。裏表があったり、もっと言えばプリズムのような多面体で、いろんな光を発して、それが混じり合ってひとりの人格を形成している。

なかには意外な一面もあるでしょうし、普段は見えないチャーミングな部分があったりする。エロスって、その多面体のどこかに潜んでいる魅力が、ちょっとだけ見えた瞬間に感じられると思うんですよね。

そうそう、最後にちょっと宣伝を。1年ぶりに7冊目の書籍を集英社文庫から出すことになりました。その名も『色気力』。この下に紹介文を貼り付けておきますので、ぜひチェックしてみてください!


今回のスタイルのキモは……。

●色使いの基本はストイックかつシンプルなモノトーン。
●半袖シャツの胸ポケットのおかげで素肌(大事なトコ)が透けないのもキモ。
●印象のチェンジはコスプレ気分で楽しむのが吉。
●人間の魅力はプリズムのようなもの(本日の格言)。
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba



最新刊となる7冊目は、いわゆる”ファッションの本”ではありません。性別問わず、誰しもが気になる人を惹きつける内面の魅力である色気の重要性。ファッション以前の人間的な、大事な部分について迫りました。色気があるとないとでは、仕事だけでなく、遊びや恋愛など、人生でのさまざまな局面が変わってきます。とはいえ、これと言った正解、とらえどころがないのが色気です。

異性を惹きつける性的な魅力が色気なのか? 髪型や体型、メイク、香り、ファッションなど外見をセクシーにすれば色気は出るのか? 肌の露出を高めボディタッチをすれば色気は出るのか? 逆に隠せば色気は出るのか? 雰囲気や仕草、目の表情、声に色気は宿るのか? はたまたダメ男やダメ女に色気はもたらされるのか? 上品な色気と下品な色気の違いとは? 男性が思う女性の色気とは? 女性が感じる男性の色気とは? 「色気力」とはいったい?

いろいろな経験をしてきたけど、まだまだ辿り着けない「色気力」。本書では、過去の失敗やコンプレックスを乗り越えながら学んだ「色気力」の正体に迫ります。巻末には、和文化総合プロデューサーであり、上品な佇まいからそこはかとなく「色気力」が溢れる美人エッセイストでもある森 荷葉さんとの対談「男と女の色気」もあります。お楽しみに!

あなたの基本を作り、周囲の人を心地良くさせるコツを紹介します。急速に変化する対人関係の在り方のヒントが満載の一冊です。ありがたいことに発売前から全国からたくさんの問い合わせをいただいております。ぜひ読んでいただけると幸いです。

「色気力」
(集英社文庫)

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【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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