スカルピーノタグが付いた初期のアイテムには迫力があります!
洋品、車、ワインで、それぞれ家一軒分ほど散財するという趣味が高じて、2019年東京・人形町にヴィンテージショップ「Tango245」を開店した結城恵介さん。
膨大な数の服を所有してきた結城さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第9回目は、スカルピーノのビスポークスーツです。
本人はフィッターですが、少しとぼけた風貌と頭の良さも相まって、いまやマエストロ感のあるコンスタンティーノ氏。誠実なお人柄の日本人パートナーとのコンビで、日本においても確固たる地位を築かれておりますね。
コロナ禍で、現状来日はストップしているようですが、影響は彼の実力から見て限定的、短期的なものだと思われます。
そんなコンスタンティーノブランドですが、よくタグが変わります。その理由を何度か聞いた記憶がありますが、いつもとぼけた答えしか言わないので覚えていません。
いままでに実際、自分がオーダーしたスーツを見ても、ざっと見ただけで4、5タイプのロゴがありますし、もしかしたら最近のものはまたタグが変わっているのかもしれません。
「最新のポルシェが最良のポルシェ」ということわざ? があり、コスタンティーノも「最新のコスタが最良のコスタ」とか言ってお
これでもかと言うほど手縫い量の多いロンバルディー製のシャツは圧倒的な威圧感があります。
もうこういったシャツはどこも作らない、作れないのではないでしょうか?
当店にはコンスタンティーノのスーツが20着以上ありましたが、多くのお客様がお手に取られるのは正真正銘のアイリッシュリネンを用いたスーツと、スカルピーノタグが付いた20年ほど前の初期ものです。
アイリッシュリネンは素材感が異なるため手に取りやすいのは理解できますが、ベーシックな生地のなかで手に取られるスカルピーノタグが付いたコンスタンティーノのスーツは、やはり佇まいや醸し出す雰囲気が異なるということなのでしょうか?
このスーツとともに、当店在庫のスカルピーノタグが付いたコンスタンティーノのスーツは残りわずかになってきました。
Photo:Shimpei Suzuki(Item)
Edit:Ryutaro Yanaka
結城恵介
ヴィンテージショップ、Tango245店主
DCブランドや英国物、イタリアンブランド、クラシコイタリア等の荒波にもまれながら、会社員時代、出張にかこつけてビスポーク、スミズーラを巡る旅に年数回出るまでに。その趣味が高じて2019年ヴィンテージショップを開店。欧州の銘品、逸品を販売する一方で、日本の若い職人と組んだ別注品も手掛け、海外展開を計画。散財額は、洋品、車、ワインそれぞれで 家一軒分? モットーは「迷ったら全部買う」