4月5日（日）まで銀座 伊東屋 G.Itoya 地下1階のInspiration Hallで開催されている筆記具ブランド、パーカーの「PARKER Tokyo Museum 2020」。
会場ではパーカーの歴史やアーカイブが見られるほか、最新コレクションのペンやミュージアム限定のオリジナルグッズが購入できたり、人気ペン「JOTTER（ジョッター）」のカスタマイズやラウンジスペースでエアメールを書いて投函できるなど、大人がいろいろ遊べます！
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キャップ、ボディ、リフィールを組み合わせて、マコ＆マルはどんなペンを作る？
マコ 髙野さん（ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社 マーケティング部の髙野深雪さん）、ペンは今が一番売れるシーズンですね。
髙野 はい、2月から4月まで卒業、進級、新入学、新社会人のお祝いや、昇進・栄転のギフトにも根強い人気です。ペンは人生の節目のギフトとして選ばれるアイテムですね。
マコ ペンは実用的だし、長く使えるから、良いモノを贈りたくなりますよね。
髙野 パーカーのペンは長くお使いいただけるのも人気の理由の一つです。創業者の曾孫のジェフリー・パーカーは、1933年製の「バキューマティック」を今も普通に使っています。
マコ バキューマティックは、太めのバレル（軸）の縞模様のセルロイドが美しいペンですよね。
マル 髙野さんはパーカーのどのペンがお好きですか？
髙野 どのペンもそれぞれの特長があって選ぶのは難しいですが、よく使うのは「SONNET（ソネット）ですね。女性も男性も持ちやすい太さと握りやすい丸みを帯びたデザインで、西洋とは違う「タテ書き」の文化にも対応するよう柔軟なペン先を採用しています。一番商品ラインナップがあるのも人気のポイントかもしれません。
マル 「JOTTER（ジョッター）」のキャップ、バレル、リフィールを組み合わせて作れる「JOTTER Factory -Final assembly line-」をやりましょうよ！
マコ キャップ11種、バレル（軸）23種、リフィール8種を組み合わせると2000通り以上になるんですね。
髙野 ジョッターは、パーカー初代ボールペンとして1954年に発売されました。パーカーのシンボルである「矢羽クリップ」とアイコニックなデザインが人気で、発売以来世界で約10億本の販売実績があります。このジョッターのカスタマイズサービスは伊東屋限定で、巨大ホイールはパーカーミュージアム用に特別にご用意しました。
マコ では、マルちゃんからどうぞ。
マル キャップは矢羽クリップが目立つゴールドにして、バレルは柄がステキなシルバーにします。
髙野 丸山さんのようにキャップから選ぶと選びやすいですよ。丸山さんの組み合わせはキャップ1050円＋バレル1950円で3000円（税抜）になります。リフィールも選んでいただけます。パーカーミュージアムで購入いただいたJOTTER Factoryは、特別な缶ケース付きです。
マコ 自分はブラックにシルバーの矢羽クリップが付いたキャップにオレンジのバレルにします。
髙野 キャップが1550円で、バレルが650円で2200円（税抜）になります。
マル どうしてブラック＋オレンジなんですか？
マコ ゲッターズ飯田さんの本を毎年買っていて、今年の「銀の羅針盤」のラッキーカラーがブラックとオレンジなんですよ（笑）。
マル そういうのを信じるんですか!?
マコ その年のラッキーカラーは気にしますよ。着こなしのカラーコーディネートも楽しめるでしょ？
マル なるほど、面白い発想ですね！
ペンは細かいところまで凝っているから見ていて楽しい
マコ パーカーのフラッグシップモデル「デュオフォールド」のネーミングの意味、今日初めて知りました。
髙野 1921年に発売されたパーカーのデュオフォールドは、当時の万年筆のボディに保持できるインク容量の“2倍以上”だったので、その名がつきました。また、ボディは高品質なアクリライトをくり抜いて作られている「アクリライト切削成型仕上げ」なので、本体が軽く、鮮やかなカラーリングを実現しています。
マル ほんとにオレンジやネイビーなど独特の色合いですよね。
髙野 代表的なビッグレッド、マンダリンイエロー、ラピスラズリなどはヒストリカルカラーと呼ばれ、とても人気です。
マル デュオフォールドの製作工程も興味深く拝見しました。
髙野 デュオフォールドの本体は18のパーツからできていて、フランス・ナントにある自社工場で一貫生産されています。
マコ ペン先の研磨剤（上写真の右上）が面白いですね。
髙野 18金の延べ板から作られるペン先は、研磨する際まず銅のチップが入った釜の中に入れられ、バリなどを取るために回転します。
マル あ、天津甘栗みたいになるんですね（笑）。
髙野 その後に、大小のクルミの殻のチップを用いて、合計56時間かけて磨き上げられます。
マコ バイカラーのペン先の「エースの紋章」もパーカーの顔ですね。
髙野 2005年頃から、矢羽に代わってエースの紋章が刻印されています。
マル こういうプロセスとパーツを見ると、細部にまでクラフトマンシップが活きているのがよく分かります。
マコ 時間をかけて変わってきた部分と変わっていない部分があって、ペンが好きになるね。
髙野 今回のパーカーミュージアム開催を記念した、伊東屋限定100本の特別限定品「【伊東屋限定】デュオフォールド Tokyo ミュージアム 2020 センテニアル万年筆 リミテッドエディション」（10万円・税別）もデュオフォールドです。
マル 美しいブルーのボディに入った模様が素敵ですね。
髙野 キャップの天冠は伊東屋のビンテージロゴをモチーフにしたオリジナルです。ボディにはシリアルナンバーが刻印されていて、伊東屋のみでの販売です。
マコ パーカー好き、伊東屋ファンには響くオリジナル万年筆ですね。
マル 私に、春のお祝いに買ってください！（笑）
ラウンジスペースでエアメールが書ける。さぁ、誰に書く？
マコ 会場の中央に置かれた世界地図にいろんなメッセージがありますね。
髙野 ミュージアム開催期間の2 ヵ月をかけて、お客様に書いていただいた世界地図をひとつの作品に仕上げます。地図上の飛行機を少しずつ移動させて一つの動画にしていて、オフィシャルの SNSでその様子を配信していますので、ぜひご覧になってください。
マル 地図上の飛行機がジェーンズビルから少しずつ日本に向けて飛んでくるのはロマンを感じます。
マコ では締めに、ラウンジスペースで、エアメールを書きましょう。このサービスの反響はいかがですか？
髙野 3種類の中からお好きなポストカードを選んでいただき、好きなモードのペンで書いて、ポストに投函すると、大切な人にメッセージを送ることができます。
マル 切手不要なんですね。誰に送ろうかしら!?
髙野 住所がパッと思い浮かぶとなると、ご家族とかになりますね。
マコ そうですね。じゃあ、自分はうちの柴犬のふくに送ろう。
マル 私は父に宛てます。でもこういうのって照れますね。
マコ 自分は愛用している私物の「パーカー 5th ペン」で書きます。
マル メッセージは恥ずかしいから撮らないでください！
ロンドンから東京へ「PARKER Tokyo Museum 2020」
Travel with PARKER ～人生の物語を綴る～
日時：2020 年4月5日（日）まで
会場：銀座 伊東屋 G.Itoya B1 Inspiration Hall
東京都中央区銀座2-7-15
入場無料
＜月～土＞10:00～20:00
＜日・祝＞10:00～19:00
丸山尚弓（まるやま なおみ）
「美人すぎるメンズファッションライター」として活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが信条。またファッションだけでなく「人生を豊かにするライフスタイル」をテーマに、男性としてトータルの魅力アップが目指せる記事を発信している。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディングも行う。特技はコミュニケーション力を活かして外国人ともすぐに友人になれること。趣味はタウンウォッチと英語での映画鑑賞。
Instagram：@genstagram.tokyo
Photo：Shimpei Suzuki
Text：Makoto Kajii
