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FASHION マコ&マルの新店ゴーゴー!

歌舞伎町の超売れっ子ホストが登場!
「ホストとオーダースーツの意外な関係」とは?

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新宿2丁目のオーダースーツ専門店「SHINJYUKU TAILOR」にトップホストの楓さんがさっそうと登場!

「(自称)日本で一番遅い夜8時に開店するテーラー」のオフィシャルモデルを務める楓さん(27)は、ホストクラブ「ACQUA-Drive-」の支配人でもあります。

「本物のホストに会うのは初めて!」というマルちゃん(丸山尚弓)とマコ(梶井誠)が、トップホストとスーツの意外な関係に迫ります。

→前編はこちら

野球少年が歌舞伎町のホストクラブの売れっ子支配人になるまで

マコ 簡単に説明すると、今のホストクラブ界は弱肉強食で、大きなグループが覇権を争っています。楓さんが所属するACQUA(アクア)グループは今グングン勢力を伸ばしていて、北は札幌から南は福岡・中州まで、全部で19店舗を展開。

そんな勢いのあるグループの中で、楓さんは2018年グループ年間指名 No.1というスーパーな実績を持っています。

マル 丁寧な解説ありがとうございます。マコちゃん、意外にお詳しいんですね(笑)。

マル 私、ホストの方と初めて会話をするんですが、楓さんはオーラが違いますね。気軽には近寄れない雰囲気に、存在感のあるスーツで、ホストのイメージにぴったり。どうしてホストになろうと思ったんですか?

 実の兄が、今自分がいる「ACQUA-Drive-」の代表をしている桐也隼人(とうやはやと)で、十代からホストに興味があったので、兄の紹介で体験入店をして、3年ほどになります。この仕事をする前は、4年ほど鉄道員をしていました。

マル まさかのお堅い仕事! やっぱりお兄さんも売れっ子だったんですか?

 ナンバーワンでしたね。そういう兄を見て、自分も人間として成長したい、いろんなことを経験したいと始めました。

マコ 鉄道員だった社会経験は活きていますか?

 そう思いますね。それと自分は高校時代に甲子園を目指して野球をしていたので、その経験も活きていると思います。ハングリー精神を養うことができたというか。

マル ホスト業界は怖くはなかったですか?

 もっとギスギスしていて裏がある怖い世界を想像していましたが、実際にステージに立つと自分が思っていたイメージとは真逆といっていいですね。飛び込んでよかったなと思います。

有名ホストほど、こだわったものを身につけている人が多い

マコ 「SHINJYUKU TAILOR」のオフィシャルモデルをしていますが、スーツに対するイメージは?

 モノにこだわるタイプなので、オーダーメイドはすごく好きです。店には月に3~4回はスーツにタイドアップで出たりしますね。

ホストというと黒一色というイメージもあるでしょうが、自分は人とかぶらないちょっと目立てるような服が好きなので、このオーダーで選んだ生地は女性から評判がいいです。

稲葉(SHINJYUKU TAILORオーナー) 楓さんが着ているスーツの生地は、イタリア・ビエラ地区の高級テキスタイルメーカー「COLLEZIONI BIELLESI(コレッツォーニ ビエレッシ)」のバンチブックから選んだものです。ニューイタリアン・クラシックラインとしてお薦めしました。

マル さすが、小物の取り入れ方もお上手ですね。撮影でよくモデルさんもされているのかしら?

 ファッションモデル的な感覚はありますね。着こなしに遊びを加えたり、女のコを飽きさせないようにすることが、興味持ってもらうきっかけになります。

マコ やはり女性の目は気にしますよね。

 着るモノにも接客にも正解がないので、難しいんですよね。自分をプロデュースして知ってもらうようには心がけていますが……。

マコ スーツを着ていると自分の印象をUPさせられると思いますか?

マル ポイント高いと思います! 私は好き。

 スーツをしっかり着こなせる男性は、男性からも好かれますからね。最初に稲葉さんとお会いしたとき、カッコイイ人だなと思いました。印象はむっちゃ大事です。

マコ ビジネス社会がノータイになってきているので、正統派のイメージは逆に武器になりますよね。

稲葉 夏に向けてリネンのシャツとか打ち出していきたいですね。

マコ 夏にシアサッカーのジャケットを着ているホスト、絶対カッコイイと思いますよ。

次にオーダーで作るタキシードを着ていく場所とは?

マコ 歌舞伎町にこういうオーダースーツ専門店ができたことはどう思いますか?

 スーツ姿はまだ多くないですが、着こなしにこだわるホストが多くなってきているので、需要は絶対あると思います。シャツやネクタイにこだわる人もここならオーダーで作れますし。

マル 実際にスーツをオーダーしてみていかがでしたか?

 既製品とは全然違いますね。サラリーマンとは違うスーツを着たいという思いもあって、自分のレベルを上げてくれるし、後輩にもスーツ好きが増えてくれたらいいと思っています。

マル 印象が勝負の仕事だし、スーツを着ることで気持ちが整うこともありますよね?

 それはあります。「今日は目標達成するためにスーツを着て行く」とか、「今日はあの女性が久しぶりに来店するからこれを着ていこう」とか、コーディネートを考えるのは楽しいです。やっぱり、「新しいスーツを見せたいな」と思うとチカラが入りますから(笑)。

マコ そういう効果効能はビジネスマンでも同じですよ。

マル 今は、第3次ホストバブルって聞いていますけど。

 景気は悪くはないと思いますね。グループ全体がスピード感があって大きくなっているなと実感します。将来、自分が代表になって、店を持つことまで視野に入れているので。

マコ さすが、そういう野望のある人しか上に行けないのがホスト業界です。

 鉄道員のときの毎日変わらないルーティーンに比べると、この仕事は毎日リスクはあるし、不安もあります。でも、自分の人生について本気で考えられるようになったのは、今のステージに立ってから。今は自分の考え方一つですね。

マル レーサーみたいですね。

 すごい例えですね(笑)。実はいま、「SHINJYUKU TAILOR」でタキシードを作りたいと思っています。5月にグループの年間発表会があるので、壇上に上がるときに着たいなと思っています。

マコ グループが19店舗あって、その中のトップテンに入っているというのはとんでもないですね。今後も戦闘力の高まるスーツで、バリバリ売り上げてください!

<初のホスト体験はどうだった?>

マコ マルちゃん、初ホストはどうでした?

マル ずっとドキドキしていました。楓さんは、天性の才能があるのはもちろんですが、誠実な感じを受けました。話をしていて気持ちいいですよね。

マコ 決して甘くない世界ですからね。顔が良いだけでは売れないですから。楓さんは、ハキハキしていてカッコイイですね。ホストのイメージは変わりました?

マル お会いする前は、とって食われちゃうんじゃないか(笑)と思っていましたが、お話しも上手で、気づいたら森に迷い込んだみたいな。

マコ 新店の「SHINJYUKU TAILOR」はどうでしたか?

マル 稲葉さんはいいところに目をつけられたなと思います。ホストさんはSNSの利用も上手そうだし、「私服で変わったスーツが欲しい」という男性にも広がっていきそう。

マコ 若い人が好む「細いパンツのスーツ」は本当に上手で、絶妙なラインだなと思います。

マル お店のハウススタイルがあるのがいいですね。ビジネス界でもホスト界でも、職業としてのツールのスーツという面も満たしつつ、そこにどれだけ自分のセンスと趣味性を入れられるかというのは面白いと思います。

マコ 特にホストだと、どこで差をつけるかが勝負ですからね。

マル 個人の好みや相性はあるけど、「私のためにスーツを着てくれる」のは女性に響きますよ。

マコ では最後に、歌舞伎町2丁目へ、マルちゃんからメッセージを。

マル ごめんなさい! やっぱり歌舞伎町には近づけません。身構えちゃうもん。常にファイティングポーズをとっていないと負けちゃう町ですよね。でも、面白かった!

オーダーメイドスーツ「SHINJYUKU TAILOR」

東京都新宿区歌舞伎町2-24-7 MRT Bld 4F
03-6457-6327
営業時間:(月~金)20時~、(土)16時~
 

丸山尚弓(まるやま なおみ)
「美人すぎるメンズファッションライター」として活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが信条。またファッションだけでなく「人生を豊かにするライフスタイル」をテーマに、男性としてトータルの魅力アップが目指せる記事を発信している。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディングも行う。特技はコミュニケーション力を活かして外国人ともすぐに友人になれること。趣味はタウンウォッチと英語での映画鑑賞。

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii



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