FASHION ― 赤峰塾!間違いだらけの洋服選び

ドクトルの大阪探訪「カシアス・クレイに着想を得たトレーナーと、黒人ジャズマンのデニムの話など」

2020.1.26 2020.1.26
2020.1.26
ジェントルマン道を極めるドクトル赤峰とファッション界のレジェンドたちが、イマドキファッションの風潮やヤワな着こなし、ガッカリスタイルなどをスパッと一刀両断! 男として、あるいは女として、「清く、正しく、美しく」生きるために必要な服装術や、服を着ることの意味・意義をストレートに語り尽くします。

モノ作りに妥協なく、上を目指して満足しないタイプの2人


「ボンクラ」ツイードステンカラーコート18万円(税抜)

こんにちは、赤峰幸生です。関西圏を中心に圧倒的な存在感を放っているセレクトショップ「LOFTMAN(ロフトマン)」のフラッグシップストア「LOFTMAN COOP UMEDA」で、森島 久君が手がける「BONCOURA(ボンクラ)」の商品をじっくり拝見しました。(前編はこちら

商品を丹念に見ていくと、僕と同じで、作り手と直接話をして妥協なく作っていることがわかります。モノ作りの基本は現場に入り込んでとことんこだわること。それを続けることで可能性が広がります。


「ボンクラ」ダッフルコート14万円(税抜)
ドクトルのジーンズ話をちょっと聞いてみましょう

森島 赤峰さんのジーンズ体験ってどこから始まっていますか?

赤峰 今のミッドタウン日比谷辺りにあったビルの中に、香港人がやっているコンビシューズを扱う「ウォーカー」という靴屋があって、17歳頃に惚れ込んでよく通っていたんですよ。そこはアーケードのようになっていたんだけど、ウォーカーの数軒先に「Levi Strauss JAPAN」のオフィスがあった。そのショーウィンドウにジーンズが飾ってあったのをよく覚えています。

森島 その頃はどこで買っていたんですか。

赤峰 60年代のアメリカドラマのローハイドとか拳銃無宿を見てジーンズの洗礼を受けていたけど、初めてリーバイスを買ったのは、アメ横の洋品雑貨屋のハナカワで、「20505」だったな。渋谷の百軒店(ひゃっけんだな)にトラッドジャズを聴かせる「スイング」という店があって、そこに来る黒人のジャズマンがジーンズを穿いていてカッコいいんだ。

森島 20505! ありましたね、そういう型番。

赤峰 アメリカの洗礼で思い出すのは、カシアス・クレイが着ていたジム用のヘビーウエイトのトレーナーがあって、それはものすごく重いんですよ。それでライトウエイトの無地のボディに「WAY-OUT」のフロッキープリントを入れたトレーナーを作ったら、バカ売れしました。

森島 トレーナーは、原宿のクルーズとか、横浜のフクゾーとかほんとに売れたそうですね。

赤峰 面白いことができた時代だったねぇ。

試着するとき、ものすごくチャーミングなドクトルを発見!

森島 35年ぐらい前になりますが、「グレンオーバー」のダッフルコートに衝撃を受けたのを今でも鮮明に覚えています。目付の重いダッフルコートで、「すごいなコレ!」って思いながら愛用していました。そんな服を作っていた赤峰さんと仲良くさせてもらって、一緒に海外も行かせてもらいました。

赤峰 みんなで行ったロンドンは楽しかったね。

森島 ポートベローのフリーマーケットにも行ったんですが、赤峰さんは試着するとき、ものすごくチャーミングなんですよ。「このニット、オレ着るかなぁ、オレに必要かなぁ」と言いながら吟味しているのを見ると、後ろから抱きしめたくなるような感じ(笑)。これだけ何でも着こなされていますが、マジで選んでいますからね。洋服が大好きなんだなぁというのが伝わってきて、本当に可愛かった。

赤峰 あの時は世田君もいて、そりゃあ一緒に行ったら楽しいよね。

森島 赤峰さんは「ドレスな人」というイメージが強いですが、カジュアルも大好きで、ハズしもできるので、僕が言うことじゃないですけど、本当に振り幅が広くて尊敬します。

作り手と話し合い、お客さんの生の声を聞くことで前へ進める

赤峰 森島君とはモノ作りの思想が同じなんですよ。「自分が責任を持って、自分が納得したものを、暮らしの中に役立つためにお買い上げいただく」という点はまったく同じ。

森島 僕も赤峰さんと同じで、まだまだ上があるはずだと満足しないタイプ。一つのアイテムを素材から作っているので、何年もかかるんですが、作りたいものが多すぎて、追いついていません。

赤峰 それに、日本中を飛び回っているもんね。

森島 取扱店でのポップアップストアでは店頭に立っているので、ぜひ会いに来てください。お客さんの声を聞くのが楽しいんですよ。

赤峰 お客さんとの距離は忘れちゃいけません。

森島 生の声は本当に励みになります。

赤峰 森島君にはこの調子をずっと続けてほしい。あとは後継者の息子さんをはじめ、若手を育てることだね。

森島 僕はまた赤峰さんとフリーマーケットを回りたいですね。すごい人なのに、服に対して無垢だし、真摯に向き合っている。赤峰さんは直観的に判断して、似合う似合わないの価値観で選ぶのが素敵だと思います。

赤峰 それは「匂い」なんだよね。匂うモノと匂わないモノがあって、匂うモノを察知できるのは理屈じゃない。

森島 そういうところを見習っていきたいし、自分もそうありたいと思います。

サロンボンクラ
大阪府柏原市大県4-17-21
12:00~19:00
定休日:月~金曜日(土日のみ営業)

BONCOURA

【撮影協力】
LOFTMAN COOP UMEDA
大阪府大阪市北区茶屋町15-22 アーバンテラス茶屋町B-1,C-2
Tel.06-6371-5881(1F)
11:00~20:00

INCONTRO

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(1ヵ月のみでもOK!)

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ジャパン・ジャントルマンズ・ラウンジ
http://j-gentlemanslounge.com

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。

KEYWORDS
赤峰幸生

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