寂しいと感じる原因はこんなにあった!
ある時ふとどうしようもなく寂しくなってしまうことってありますよね。はるか昔から集団で協力して生きてきた人間は、ずっと一人で過ごして危険にさらされることのないように、寂しいという気持ちを感じるものなのです。
寂しいと感じる原因や心理はさまざまで、対処法も多岐にわたります。自分がなぜ寂しくなってしまっているのか、寂しい時にどうやって過ごせばいいのか、きちんと知っておきましょう!
目次
■寂しい気持ちになる原因
①特にやることがなくヒマ
②一人で過ごす時間が多い
③体調の悪さや気温の影響
④楽しいイベントのあと
⑤仕事でミスしてしまった
⑥恋人となかなか会えない
■寂しがり屋な性格の人の特徴
①自信がなく自己肯定感が低い
②一人で行動するのが恥ずかしい
③「見捨てられ不安」が強い
④恋人など特定の人に依存する
■寂しい時はどうしたらいい?
①趣味や仕事に打ち込む
②テレビやラジオをつける
③人の多いところに出かける
④質のよい睡眠をとる
⑤美味しいものを食べる
⑥気持ちを文章にする
⑦動物とふれあう
⑧笑うと幸せになる
■寂しい気持ちとうまく付き合おう
寂しい気持ちになる原因
寂しいと感じるタイミングは人によって違いますが、何かしらの原因があって寂しくなることが多いものです。どんな理由で寂しくなるのかを見てみましょう。
①特にやることがなくヒマ
予定のない休日など、ヒマを持て余してしまっている時には考え事も多くなり、寂しさを感じやすいです。寂しい気持ちになってSNSを開いてみたら、周りの人たちは充実していて楽しそう。それを見て自分と比べてしまってよけいに孤独を感じる……なんて悪循環にもなります。
自分だけがやることもなく寂しい人間なのではなく、その時たまたまSNSにアップしたくなるようなことをしている人だけが投稿しているのであって、何もしていないから投稿もしていない人も大勢いることに目を向けるといいかもしれません。
②一人で過ごす時間が多い
一人暮らしをしている人など、日常生活の中で一人きりになる時間が多い人は、ふとしたきっかけで寂しいと感じることがあります。普段は慣れていて平気なつもりでも、なんとなく人恋しい気分になった時などに寂しくなりやすいです。
ほんのささいな話したいことがあっても聞いてもらえる相手がすぐそばにいない、シーンとしていて静まり返った部屋、などは意識し始めるととたんに猛烈な寂しさを呼び起こします。自分が一人でいることを思い出してしまうんですね。
③体調の悪さや気温の影響
体調を崩してしまうと、誰かに看病してほしくなりますよね。そんな時に一人でいると、どうしても寂しさがつのってしまうのです。さらに、身体の調子が悪いと気持ちもなんだか暗く落ち込んで、物事をネガティブな方向に考えがちになります。
また、秋から冬にかけて気温が低くなると人肌恋しくなる、というのはよくあること。特に冬はクリスマスや年越し、バレンタインなどの行事も満載で、誰かと一緒に過ごしたいと考えることが多くなります。
④楽しいイベントのあと
みんなで集まってワイワイ騒いだり、気心知れた相手と旅行に行ったり、楽しい時間を過ごしてから別れて帰路につくと、さっきまでの明るい気分とは打って変わって猛烈な寂しさを感じてしまいます。楽しかった分だけ、一人になった時の落差が激しいのです。
帰りの電車などで撮った写真を見返して、幸せな思い出に浸っては「もう一度戻りたい」というような気分になってしまいます。しかし楽しい時間でもいつか終わりを迎えるのは当然のこと、しかたないですよね。
⑤仕事でミスしてしまった
仕事で何か失敗すると、周りの信頼を失ってしまうのではないかと不安になり、人が自分から離れていくことに対しての恐怖が膨らんでいきます。人から頼られ、必要とされることに喜びを感じるタイプの人は、自分のミスで周囲から見放されてしまうように思えるのです。
また、仕事がうまくいかず落ち込んでいる時は、誰かに甘えたい、なぐさめてほしいという気持ちになります。しかし、プライドが高かったり責任感が強かったりする人はうまく甘えられないため、寂しい気持ちを心の中で抱え込むことになります。
⑥恋人となかなか会えない
お互いに忙しかったり遠距離だったりして恋人と会えない日が続いていると、どうしても寂しいと感じてしまいます。いくら友達と会ってもその寂しさをまぎらわせることはできません。パートナーは唯一無二のかけがえない存在なのですから、当たり前ですよね。
少しでも会える時間を作れれば寂しさが解消されることが多いですが、難しければ時間を決めて電話するようにしてみるといいかもしれません。テレビ電話だと顔を見ることもできるので、より会っている時に近い感覚で話ができますよ。
寂しがり屋な性格の人の特徴
寂しいと感じやすい性格にはどのようなものがあるのでしょうか? よく寂しい気持ちになってしまう人は、自分に当てはまるものがあるかどうかチェックしてみましょう。
①自信がなく自己肯定感が低い
自分に自信がない人は、周りと比べて自分には何もないと感じ、無意識のうちに人を羨んでしまうクセがついていることがあります。自分の中のどこか空虚な心の穴のような部分が寂しさにつながってしまいます。また、自己肯定感が低い人は、自分には魅力がないので誰からも関心を得られないのではないか、などと考え始めて止まらなくなってしまうことがあります。
さらには、無条件に人から好かれるなんてありえない、と人からの好意を「条件つき」で考えてしまう場合も。条件つきというのは、たとえば「高学歴だから」「ルックスがいいから」「稼いでいるから」「役職が上だから」など「自分は○○だから今は好かれている」と考えているということ。その条件を維持するために努力しなければならず、それが失われたら周りの人も離れていくのではと不安にさいなまれるのです。
しかし、その条件がなくなっても自分自身を見て評価してくれる人は必ずいるはずです。自分は人に対して、いちいち条件だけを見て好き嫌いを判断しないのではないですか? それと同じで、自分のことも無条件に肯定してくれる人がいるのだということを心に留めておきましょう。
②一人で行動するのが恥ずかしい
ラーメン屋でサクッと腹ごしらえしたり、カフェでちょっとした空き時間をつぶしたり、気になる映画を見に行ったり、休みの日にショッピングに出かけたり……。どれも一人でできないという人はかなり寂しがり屋の可能性が高いです。
一人で行動するのが苦手な人は、周りから「あの人は孤独な人だ」「一緒に行く人はいないのかな」と思われていないか不安で、一人でいるのが恥ずかしくて耐えられないという心理が働いているのかもしれません。周りに一人で来ている人がいない場だと、よけいに人の目が気になるということも。
そのせいで常に人と一緒に行動したい気持ちになり、それが「寂しさ」となって表れるというのがこのタイプの人です。必要以上に「人からどう見られているか」を気にしてしまっているといえます。
③「見捨てられ不安」が強い
臨床心理学の用語で「見捨てられ不安」というものがあります。「今仲良くしている人も、いつかは自分から離れていってしまうのでは」と感じることが多い人は、見捨てられ不安が強くなっているのかもしれません。
見捨てられ不安は幼少期の対人関係の中で不安が高まってしまったことからくると言われており、潜在的に「寂しい思いを繰り返したくない」と思ったり、大事な人ができると「いつか見捨てられてまた寂しい孤独な毎日に戻るかも」と不安を覚えたりします。
相手からメールの返信がなかったなどほんのささいなことで、「自分は飽きられたのだろうか? もう嫌いになったと言われたら?」などと過度に不安を覚え、自分のことをどう思っているのか確認したくなり、ときには相手を試すようなことをする人もいます。
④恋人など特定の人に依存する
一人じゃないのに寂しい気持ちになることがある、という人に多いのが、ある特定の人への依存心が強いケース。恋人であることが多いのですが、家族や仲の良い友人というパターンもあります。他の誰かといる時も、その人でないと満たせない心の空白を意識してしまって寂しく感じるのです。
依存度が強いと、相手が他の人と会っているだけで嫉妬してしまったり、自分が大事にされていないように感じたりして、よけいに寂しさを増幅させることもあります。他者に依存してしまう人は孤独への耐性も弱く、寂しさはつのる一方です。自分では依存しているかどうか気づきにくいのが厄介なところ。