停滞期の救世主はまさかの「ドカ食い」
夏本番に向けてダイエット中の皆様、順調ですか? 「そろそろつらくなってきた……」「思ったより全然痩せない……」という方もいらっしゃると思います。
そんな方に知ってほしいのが「食べても良い日」、すなわちチートデイ。本記事ではダイエット中の救世主・チートデイについて徹底解説致します!
目次
◆「停滞期」とは
◆「チートデイ」とは
◆チートデイのメリット
・代謝が良くなる
・栄養状態を整える
・ストレス軽減
◆チートデイの方法
・タイミング
・頻度
・食事内容
-カロリー
-メニュー
◆チートデイの注意点
・1日限定!
・チートデイは「痩せてから」
・お酒は「控える」
・3食に分ける
・運動はすべき?
・体質に合わせて
◆チートデイの前後
〇チートデイの前
〇チートデイの後
◆まとめ
停滞期とは
ダイエットは、始めてすぐの頃はとんとん拍子に体重が落ちていくものです。しかし、ある日を境にいきなり体重が減らなくなってしまった……これがいわゆる「停滞期」ですよね。
この停滞期ですが、原因は「ホメオスタシス効果」によるものだと言われています。ホメオスタシス効果とは「恒常性維持機能」、つまり身体が「いつもの身体」を維持しようとしてくれる機能のことです。ダイエットで急に痩せると、身体は自らを飢餓状態だと判断してしまい、エネルギーを消費しないように動き始めます。
これが約2週間~1か月続くのが「停滞期」の正体です。
「チートデイ」とは
そんな困った停滞期におすすめなのが「チートデイ」です。チートデイのチートは「cheat」=ズルを意味していて、ダイエット中の食事制限を無視して好きなだけ食べてしまおう!という日。そんなことをして本当に良いの!?とお思いかもしれませんが、良いのです……!
なぜなら、身体が飢餓状態だと錯覚しているホメオスタシス効果を防ぐには「食べること」が最も有効だから。もちろん週に2回も3回もあるわけではありませんし、間違った方法でチートデイを設定すると逆効果になりますが、正しくチートデイを行えば今までのダイエットが嘘のように効率的に痩せられるかもしれませんよ。
チートデイのメリット
チートデイには、主にメリットが3つあります。
・代謝が良くなる
第一のメリットはこちらです。ダイエット中、摂取カロリーを制限するのに合わせて消費カロリーも減っていきます。これでは代謝が落ちてしまいますよね。そこでチートデイを行い「ちゃんとカロリーを摂取していますよ」と身体にアピールすることで、代謝が落ちすぎるのを防ぐことができるのです。
・栄養状態を整える
食事制限をしていると、どうしても必要な栄養素が取り切れないことがあります。それを補うためにもチートデイは必要だと言われています。そのため、チートデイはただひたすらに暴飲暴食をするのではなく、少し自分に足りていない栄養素を考慮した献立を立ててみると良いでしょう(もちろん、基本的には好きなものを食べてOKですよ)。
・ストレス軽減
3つ目はストレスの軽減です。いつ痩せるか、いつ終わるかわからないダイエットの中で、「食べても良い日がある」というのは非常に強力なモチベーションになります。チートデイの1日のためなら、つらい食事制限や運動も頑張れるのではないでしょうか。
チートデイの方法
それでは、お待ちかね。チートデイの正しいやり方を解説していきたいと思います。
・タイミング
まずは、いつチートデイを行えば良いのか。これは、停滞期に限ります。
そもそもチートデイは停滞期の「飢餓状態と判断して消費カロリーを抑えている」身体をごまかすために摂取カロリーを多くするという試みですから、停滞期でもなんでもないダイエット期間(普通に体重がトントン落ちていく期間)のストレス解消のために行うのは意味が全く違うのです。
半月~1か月(長い人は半年かかるとも言いますが……)、しっかりとダイエットを行っているのに体重が落ちない明らかな停滞期にのみチートデイを設定しましょう。
・頻度
チートデイの適正頻度は、実は体脂肪率によって変動します。男性の場合、
25%以上:必要なし
20%~25%未満:2週間に1回
15%~20%未満:10日に1回
10%~15%未満:1週間に1回
10%未満:4日に1回
このくらいの頻度で行うべきだと言われています。40代男性ですと体脂肪率は20%~25%程度の方が多いので、チートデイは2週間に1回程度設定すると良いかもしれません。
・食事内容
-カロリー
先ほど少し述べたように、チートデイは基本的には好きなものを食べてOKですが、暴飲暴食を推奨するものではありません。まずは摂取カロリーの目安を決めましょう。
チートデイに摂るべきカロリーはこのように計算します。
・体重×40~45kcal
・基礎代謝×3~4kcal
・減量食×2kcal
・ダイエット時のカロリー+2500kcal~3500kcal
色々ありますが、この中のどれかを参考にしてください。
40代男性の平均で例を出すと、体重で考える場合約70kg×45=3150kcal、基礎代謝の場合約1500kcal×3=4500kcal。食事制限中の目安カロリーが(もちろん人によりますが)1500kcalの場合2500を足して4000kcal。ばらつきはありますが、平均をとって4000kcal程度食べるのが良いと見て大方問題ないでしょう。自分の体型や生活スタイルによってアレンジしてみてくださいね。
-メニュー
食べるべきは、なんと言っても炭水化物(糖質)です。食事制限で不足しがちなのは炭水化物なので、チートデイで栄養バランスを元に戻してあげましょう。もちろん、筋肉に影響のあるタンパク質もしっかり摂ってください。
ただ、脂質はそんなに摂る必要がありません。メニューを考えていて何を食べるか迷ったら、炭水化物かタンパク質をたくさん摂っておくのが良いと思われます。