チートデイの注意点
・1日限定!
チートデイの最大のデメリットは「翌日も食べたくなること」だと言われています。ずるずるとチートデイを続けてしまっては、せっかくの停滞期までの努力も水の泡。翌日以降はすっぱり今までの食事生活に戻しましょう。
これを守るためにも、チートデイは「今日、チートデイにしよう!」と思いつきで決めるのではなく、あらかじめスケジューリングをしておくと◎。
・チートデイは「痩せてから」
チートデイは、それ自体が減量のためにあるわけではありません。もちろん将来的に痩せるために行ってはいますが、元々は「停滞期を脱出するため」のものです。そのため、今まさに減量が必要な体型の人はチートデイは行うべきではないのです。
今まさに減量を行うべき人、というのが体脂肪率が25%以上の人とダイエット開始以降5%以上の減量がない人。このどちらかに当てはまる場合、身体が飢餓状態と錯覚することはありません。ダイエットが進むまでチートデイは行わないようにしましょう。
・お酒は「控える」
お酒は肥満の原因になる、とよく言いますよね。これはアルコールの摂りすぎが脂肪の分解を抑制し、結果的に脂肪蓄積のもとになってしまうからです。
チートデイは「太るかも?」を考えなくても良い日なので、完全に禁酒する必要はありません。ですが、脂肪分解の妨げという働きがある以上「チートデイだから好きなだけ飲んじゃおう!」とはっちゃけてしまうのは控えたほうが良いかもしれません。
・3食に分ける
カロリーを摂れば良いと言っても、1食でドカ食いするのはおすすめしません。1食だけ急激に増やしたところで、身体の飢餓錯覚状態は止まらないからです。3食バランス良く増やすことでようやく「あぁ、摂取カロリーは足りているんだな」と判断してもらえます。
・運動はすべき?
結論から言うと、運動はしなくて構いません。大量に食べた後にがっつり運動をすると身体に負担がかかってしまうので、むしろ控えた方が良いかもしれませんね。ストレス軽減・気分転換も目的の1つですから、完全に休んでダイエットのことは頭からなくしてしまうくらいで大丈夫です。
ただ、どうしても食べすぎた気持ちを発散させたい!という場合は、軽い有酸素運動やストレッチ程度ならOKです。
・体質に合わせて
いざチートデイ!と試してみて、効果が薄い場合もあり得ます。その場合はその人の体質に合っていないチートデイをしてしまったと考えるべきでしょう。先ほどご紹介した摂るべきカロリー量も「3~4倍」という風に幅がありますよね? そうしたカロリー量だったり、偏っている栄養素だったりの違いでチートデイの効果は変わってしまいます。個人個人でアレンジして自分に合った方法を模索していきましょう!
チートデイの前後
チートデイは当日だけでなく準備やアフターフォローも重要になってきます。前後に分けて、何をすれば良いのかご紹介致します。
〇チートデイの前
チートデイの前に「自分がどんな栄養素が足りていないのか」をもとにメニューを考えてください。また、チートデイで目標にしているカロリーは大体4000kcalとかなりの量なので、ダイエットをしていない日でもこんなに食べないよ……とギブアップする方も多いのだとか! (朝に何を食べて、昼は、おやつは……)としっかり考えておかないと、せっかくのチートデイが無駄に終わってしまう可能性があります。お気を付けを。
〇チートデイの後
ドカ食いした翌日は、通常のダイエット食に戻すことはもちろん、運動もしっかりしないといけません。有酸素運動をメインに、前日に蓄えた脂肪を燃焼してしまいましょう!
そして、多くの人が困惑するのが「翌日の体重増」。あれだけ食べたのだから当然と言えど、やはりチートデイは失敗だったのでは……なんて落ち込むのは気が早すぎます。翌日以降のダイエットを堅実に続けていれば、1週間程度で停滞期を抜け、また体重が落ちてくるはずです。焦らないでくださいね。
まとめ
最後に、チートデイで最も大切なことは「中途半端に行わない」ことです。
「これを食べたらまた太ってしまうかも」と考え、いつものダイエット食から少しだけ増やしてみる……これでは効果はありません。決めたカロリーぶんしっかり食べてこそのチートデイです。楽しくチートデイを過ごすことが一番なのです。
停滞期でお悩みの方は、ぜひ試してみてくださいね。
Text:K.S
Photo:Getty Images