あなたのクマは、どこから?
「今日、なんか疲れてる?」――挨拶代わりにそんなことを言われた経験、ありませんか? 自分では「いや、特に……」と思っていても、目の下にはくっきりとクマが! なんてことでは否定もしにくいですよね。
実はこのクマ、疲労だけで起こるものではないんです。どうせ十中八九寝不足だろう、と思っていたそこのアナタ! この記事を読んだ後には、クマに対する認識が改まっていることでしょう。
目次
◆そもそも、目のクマとは?
◆クマの種類
◆クマの見分け方
◆クマを解決する~茶クマ編~
【原因】色素沈着
【対策方法①】保湿
【対策方法②】ビタミンC
【対策方法③】紫外線対策
◆クマを解決する~青クマ編~
【原因】血行不良
【対策方法①】温活
【対策方法②】カシス
【対策方法③】マッサージ
【対策方法④】ストレスをためない
◆クマを解決する~黒クマ編~
【原因①】肌のたるみ
【原因②】眼窩脂肪
【対策方法】トレーニング
◆メンズコンシーラーって?
◆クマって病気なの?
うつ病
バセドウ病
皮膚炎
肝臓病・腎臓病
鉄欠乏性貧血
◆まとめ
そもそも、目のクマとは?
目のクマ(隈)とは、目の周りが黒ずんでいる状態を指します。肌のたるみ・老け顔・果てはドライアイetc……などの症状とも深い関わりのある、なかなか厄介な代物です。
由来としては、歌舞伎の「隈取」から来ています。血管や筋肉をオーバーに表現する化粧法ですね。
クマの種類
また、一口に「クマ」と言っても様々です。主に3種類に分類されることが多いので、ここで説明致しましょう。
①茶クマ……目の下が茶色くくすんで見えるクマ。主にメラニンが原因。
②青クマ……目の下が青黒く見えるクマ。青く見えるのは血管が透けているため。
③黒クマ……目の下にくぼみが出来、その影がクマのように見えている。皮膚のたるみが主な原因。
クマができやすいという人は、自分がどのタイプなのか見極めてください。3種類のクマにはそれぞれ適した対策があります。間違った対策の仕方で進めてしまうと悪化しかねないので、注意してケアすることが大切です!
クマの見分け方
そうは言っても、どうすればクマのタイプを見極めることができるのでしょうか? ……実は、とっても簡単なんです。それはズバリ、「目尻を優しく引っ張る」!
これだけで、あなたのクマが何クマかわかってしまうのです。
茶クマの場合、引っ張るとクマも皮膚と共に動きます。青クマの場合、茶クマとは逆で、クマは動かず皮膚のみが引っ張られます。黒クマの場合は、引っ張るとクマ自体が消えてしまいます。
どのクマに悩まされているのかがわかったら、お次は解決策を探っていきましょう!
クマを解決する~茶クマ編~
最初に深刻なお知らせですが、茶クマは性質上他の2つよりも解決に時間がかかることが多いです。じっくり治していきましょう。
【原因】色素沈着
茶クマの原因は紫外線、または皮膚への刺激による色素沈着です。つまり、普段から激しく目を擦ったりしてしまっている場合はこのクマができる確率が高まるということ。花粉症やアレルギーの方、そして女性の場合メイク落としの際に目を擦っていないか要注意です! また、小さなシミが集まることでも茶クマに見える場合があります。
【消し方①】保湿
茶クマができた(汗)と思ったら、まずは保湿から始めましょう。色素沈着の原因は皮膚そのものなので、茶クマ解消には皮膚を新しいものに生まれ変わらせる「ターンオーバー」が必要となってきます。保湿をすることでターンオーバーが促されるため、まず第一にやることと言っても過言ではありません! 乾燥すればするほど肌はくすんでいきます。お気をつけて。
【消し方②】ビタミンC
ビタミンCもターンオーバーに有効なものの1つで、食べ物ではレモンやアセロラ、キウイフルーツなどを摂取するのがおすすめです。加えて言うと、ビタミンC誘導体が配合されたアイクリームや美容液を使うと更に◎。ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの進化系で肌への浸透率を上げたもの。ビタミンCだけではうまく浸透しない場合もあるので、できるだけビタミンC誘導体の含まれたものを選んでみてくださいね。
【消し方③】紫外線対策
上述の通り、紫外線は茶クマに直結する原因です。というのも、紫外線から肌を守ろうとして過剰に作られた”メラニン色素”が沈着してしまうからです。そのため夏だけでなく、年中紫外線対策をしっかりしておけばかなりの確率で茶クマが防げると思われます。特に男性は紫外線に無頓着なことが多いですが、日焼け止めを塗ったり帽子をかぶったりするだけでも全然違うものですよ。
ちなみに茶クマのケアでやりがちなのがマッサージですが、これはむしろ逆効果なので今すぐやめてください。マッサージで解消するのは次に説明する青クマ。茶クマはマッサージの刺激で悪化する可能性があります。
クマを解決する~青クマ編~
【原因】血行不良
青クマは血行不良が原因でできるクマのため、冬場は青クマのある人が急増するとも言われています。目の下の皮膚は顔の中で一番薄い部分なので、血管が浮き出て目立ってしまうのです。また、青クマができやすい人には冷え性・頭痛持ちの人が多いと言われています。
【対策方法①】温活
温活とは、身体を冷やさないための生活習慣のこと。現代人は昔の人よりも基礎体温が低い傾向にあるため、実は冷え性ではない人も意識して体温を上げることが必要なのです。積極的な運動、しっかり入浴する、冷たいもの・甘いものは控えてタンパク質やミネラルを摂るといったことで改善することができます。
【対策方法②】カシス
カシスは青クマに悩むあなたたちの救世主。カシスに含まれるポリフェノール「アントシアニン」が血の巡りを良くしてくれるのです。即効性も抜群で、カシスのドリンクを飲んだおよそ90分後に血流量の増加とクマの改善が見られたという実験結果もあります。まさにスーパーフルーツですね!
【対策方法③】マッサージ
先ほど茶クマにはダメ、絶対!だったマッサージですが、青クマの場合はむしろ推奨です。
・リンパマッサージ……指で耳の前後を挟み、円を描くように押す。
・鎖骨マッサージ……こめかみのあたりから鎖骨を撫でるように押す。
このあたりは老廃物を出すのに適したマッサージですし、他にも……
・四白マッサージ……瞳から親指の太さほど真下に行った部分を優しく押す。
というツボ押しマッサージもあります。四白とは目の周りの血行を良くするツボなので、青クマ解消には持って来いですね。
【対策方法④】ストレスをためない
疲労、寝不足だけがクマの原因でないとは言いましたが、疲れていることでクマが悪化していくのは確かです。例えば仕事中ずっと同じ姿勢でパソコンをいじっていると、眼精疲労・首こり・肩こりとこれだけで役満。血行不良で青クマ一直線です。そのため、疲れを感じたら一旦パソコンから目を離して遠くを見たり、伸びをしたり、姿勢を変える工夫をしてみてください。
クマを解決する~黒クマ編~
【原因①】肌のたるみ
黒クマは、上の2つとは違って皮膚の色自体が変わっているわけではありません。影が黒く目立っているだけです。加齢によってハリのなくなった皮膚はだんだんたるんできて、その下に影を落とします。コラーゲンの減少なども原因の1つです。
【原因②】眼窩脂肪
原因①と似ていますが、「眼窩脂肪が飛び出てくる」というのも黒クマの原因になります。眼窩脂肪とは、目の周りにある眼輪筋という筋肉の内側にある脂肪のこと。眼輪筋がゆるんでくると、それに伴い眼球の重さに耐えきれなくなった眼窩脂肪が飛び出てきます。この飛び出た眼窩脂肪の下にできる影が黒クマです。
【対策方法】トレーニング
黒クマは筋トレで解決できます。目をぎゅっと5秒間閉じたあと、ゆっくりと大きく目を開く、といったエクササイズが効果的です。表情筋や眼輪筋を鍛えることで、皮膚のたるみをなくすのが目的です。
また、茶クマの項で挙げた保湿や青クマの項で挙げたマッサージは黒クマにも有効です。茶クマ・青クマに気をつけていれば自然と黒クマ予防にもなるということですね。