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更年期だけじゃない!? 「ホットフラッシュ」徹底解説

2019.6.20 2019.6.20
2019.6.20

そもそも、更年期っていつだかご存知ですか??

「涼しいはずなのに急に暑さを感じる」「心当たりがないのにのぼせたり、汗が出る」。もしかしたらこれらは、ホットフラッシュかもしれません。

自分でコントロールできない突然の暑さ、怖いですよね。今回はそんなホットフラッシュについて徹底調査しました。

●ホットフラッシュとは

具体的な症状は、日常生活のなかで突発的に発生し3分ほど持続するほてり発汗脈拍の増加です。ほてりや発汗は顔面から始まり、やがて頭や胸部に広がります。顔のほてりや発汗のみで終わることもあります。

「涼しい部屋にいるのに、上半身だけ暑くてたまらない…」「突然、頭や顔が汗でびっしょりになるので恥ずかしくて外出がしづらくなった……」など主に更年期の女性に多い症状だと言われていますが、実は若い人や男性にも起こることがあります。

●メカニズム

ホットフラッシュは、一般的にホルモンバランスの乱れによって引き起こされると考えられています。

ホルモンは、脳の視床下部と下垂体から生殖器官に指令が出ることで分泌されます。しかし、更年期になったり強いストレスにさらされると、身体は十分なホルモンを分泌することができなくなります。

すると指示と結果が異なるため、脳の視床下部が混乱します。視床下部は、体温調整などの自律神経をつかさどる部位なので、ここが乱れるとホットフラッシュなどの症状が起こりやすくなるというわけです。

●原因

では、ホットフラッシュを引き起こす原因は何なのでしょうか。前述のようなホルモンバランスの乱れの原因となるものや、代謝に関わるものなど大きく6つの事柄が挙げられます。

・加齢

ホットフラッシュは、男女問わず更年期に最も多くみられる症状です。

特に女性の更年期は、閉経をはさんだ前後5年、約10年間の時期を指します。多くの人が50歳すぎに閉経するため、一般的には45歳〜55歳くらいの時期が更年期にあたります。

閉経にあたって卵巣機能が衰えることで、ホルモン分泌が減少しホットフラッシュなどのいわゆる「更年期障害」を発症してしまうのです。ですが、閉経後しばらくして身体や脳が慣れると症状は落ち着きます。

男性の場合は、年齢ももちろんですが環境などによってもホルモンバランスが崩れ更年期を迎えます。そのため、女性のように年齢の幅がある程度決まっているわけではなく、下は30代から上は70代まで発症時期はさまざまです。

・薬や治療の副作用

病気の治療や薬の副作用によっても、ホルモンバランスは崩れてしまいます。

例えば、放射線治療や化学治療は若い女性の早期閉経の原因となり、高齢の女性は化学治療によって更年期に入る可能性があります。

また、睾丸の摘出手術を受けた男性や、むくみをとるステロイドを服用した場合にもホットフラッシュは起こるそうです。

・ストレス

このストレスとは精神的ストレスはもちろん、昼夜逆転した生活なども含めています。ストレスは自律神経にプレッシャーを与え、身体の様々な調節を狂わせてしまいます。

自律神経のなかの交感神経と副交感神経のスイッチが上手くいかなくなってしまうと、暖かいはずなのに寒くて仕方なくなったり、ホットフラッシュが起きるなど体温機能がバグを起こしてしまいます。

・食物過敏やアレルギー

辛い物を食べると、カーッと身体が熱くなりますよね。あれも一種のホットフラッシュです。

また、食物アレルギーの場合にもホットフラッシュが現れることがあるそうです。

・病気など

更年期は病気ではなく不調ですが、ホットフラッシュを引き起こす病気も存在します。

甲状腺の病気や感染症などです。しかし、このような場合にはホットフラッシュ以外にも急激な体重減少や下痢などの症状も同時に現れます。

●対処法

・記録をつける

症状が起きたときに記録をつけることが、ホットフラッシュの改善には有効です。

何時頃に起こったのか、ホットフラッシュが始まる前には何をしていたかを書きとめておくことで、ホットフラッシュの発生とその引き金となる事柄から原因を見つけることができるからです。

また、この情報は受診時にも症状の説明に役立ちます。

・着脱しやすい服を着る

涼しい室内でも突然ホットフラッシュはやってきます。そのため、カーディガンやパーカーなど体温調整がしやすい服をおすすめします。

さらに、綿や麻など通気性や吸水性に優れた素材だとより快適に過ごせるはずです。

・汗対策をする

発汗の症状が出やすい方の場合、服がシミになってしまうこともあります。汗ワキパッドや速乾下着などを準備しておくとよいでしょう。

・ウェットティッシュなどで身体を冷やす

のぼせなどの症状が出てしまったときは、濡れタオルやウェットティッシュで身体を冷やします。その際は、首の後ろやわき、太もものつけ根などの大きな血管が通る部分を冷やすと効果的ですよ。

・ツボを押す

実は、ホットフラッシュを抑えるツボがあるんです。大量の汗には「合谷(ごうこく)」という親指の付け根と人差し指の骨が交差する箇所にあるくぼみにあるツボか、乳首の4cmほど上にある「屋翳(おくえい)」。または脇の下の付け根の3cmくらい下にある「大包(だいほう)」というツボがおすすめ。

のぼせが起こったときには、頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」。または足裏の中央にある「湧泉(ゆうせん)」というツボを押してみてくださいね。

押すときのポイントは、強すぎずゆっくりとした力加減で押すこと。痛い場合は軽くさする程度でも大丈夫です。

●予防法

・適度に運動する

近年、適切な運動習慣が更年期にも有効だということが分かってきました。特に有酸素運動が効果的なため、国内外問わずウォーキングやヨガがおすすめされています。

さらに、若い人でも運動をして代謝や自律神経が整うとホットフラッシュが緩和したという報告もあります。

・バランスの良い食事

ホルモンバランスの乱れを整えるためには、バランスの良い食事や適切な栄養が欠かせません。

また、女性の場合は大豆イソフラボンが女性ホルモンと近い働きを有するため積極的に摂取することが勧められています。これをエストロゲン様作用と呼び、身体が大豆イソフラボンをエストロゲンと勘違いすることで、エストロゲンが足りている状態だと思い込む仕組みとなっています。摂りすぎて困る成分ではないため、安心して日常の食事に取り入れましょう。

・ストレスをためない

男性の場合は環境がホルモンバランスに大きく関わっているというお話は前述のとおりです。そのため、ストレスをなるべく取り除き抑うつ感を減らすことで男性ホルモンが活性化し、バランスが整います。

仕事上のストレスをなくすのは難しいですが、昼休みにちょっと外を散歩して太陽の光を適量あびたり、気分転換な趣味を持つことでリラックスできるとよいかもしれません。

・医療機関の受診

色々と対処法をご紹介してきましたが、やはり医療機関の受診に勝る対処なし。ホルモンバランスの崩れに対する治療も日々進化しています。例えば、不足しているホルモンを補う「ホルモン補充療法(HRT)」は男女共に有効な治療です。

●安易な自己診断は危険⁉

ホットフラッシュだから仕方ないと安易に決断をくだしてしまうのも考え物です。なぜなら似たような症状を持つ疾患があるから。もしかしたら、血圧や甲状腺に異常があるのかもしれません。

例えば、ホットフラッシュだけでなく、動悸、息切れや手足のしびれなどがある場合は、高血圧のおそれがあります。高血圧は上が140mmHg以上、下が90mmHg以上の状態を指しますが、女性は閉経すると、エストロゲンが減少し血圧が高くなりやすいのです。脳卒中や心臓病などを引き起こすリスクがありますので、高血圧には注意しましょう。

また、ホットフラッシュに加えてイライラや発汗、体重減少などがある場合は、甲状腺機能亢進症かもしれません。甲状腺の病気は以意外にも女性に多く、機能亢進症はそんな甲状腺の機能異常の一種です。バセドウ病が最も有名ですが、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまう病気です。

この記事はあくまでもホットフラッシュについての知識をつけるものです。不安な場合はきちんと医療機関を受診しましょうね。

●まとめ

いかがでしたか?? ホットフラッシュは加齢だけでなく、誰でもなり得る症状だということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

ホルモンバランスは自分ではコントロールできるものではありません。しかし、健康的な生活習慣が症状を少し軽くしてくれる可能性があります。

突発的で困ったホットフラッシュですが、今は治療法や薬もあります。無理に我慢せず、辛さを感じたら適宜医療機関を受診してくださいね。

それでは、健やかな毎日を‼

Photo:Getty Images
Text:K.S

KEYWORDS
健康

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