菅井:借金というのは「借りている金額が多い」ということよりも、「借入先の本数が多い」ということのほうが危険なんですよ。借入先の本数が多い人は、多ければ多いほど自己破産に陥る危険性が高まるのです。
西内:借入先の本数が多いというのは、なぜそんなに危険なのでしょう?
菅井:それは、複数の場所で金利を発生させることになるからです。例えば住宅ローンなんかの場合だと、2000万円借りていても、一つの場所から2000万円を借りているのであれば、35年ローンで毎月の支払い負担は5万5千円ほどですみます。しかし、たとえ借りている金額が500万円であっても、複数の場所から30万円、50万円、100万円と借りている場合、月々の支払いは簡単に15万円にもなってしまうのです。この比較を見ると、いかに複数の場所でローンを組むことが怖いことか分かりますよね。
西内:はい...。恐ろしいですね。一つの場所で2000万円借りることより、複数の場所で500万円借りることのほうが危険だなんて、目から鱗です。

菅井:実は自己破産をしている人の多くが、たった100万円、300万円の借金の利息が原因で自己破産をしているんですよ。そんな金額のために人生を棒にふるなんて、どうかしていますよ。
西内:自己破産ってよく分からないですけど、なんだか凄く怖い響きです。自己破産はしたくありません!!
菅井:知られていないだけで、20代にして自己破産する人はいくらでもいるんですよ。ですから、まずはクレジット分割払いやリボ払いなどの浪費癖をとにかく治してください。20代の女性ですから洋服や化粧品が欲しいのは分かりますが、「カードではなくて貯金の中から買う」ということを徹底してください。そして、もし借りるとしても、複数の場所から借りずに一つの場所から借りるということを心がけてくださいね!
西内:耳が痛すぎます...。ありがとうございます。実は私、リボ払いはしたことないものの、クレジット分割払いの常習犯でした...。頑張ります!!
菅井:はい、頑張ってください!!
まとめ
一、そもそもリボ払い、クレジット分割払いをすべからず
一、リボ払い、クレジット分割払いは信用毀損になることを忘るべからず
一、借入先の本数は一本に絞るべし
一、複数の場所から借入れることは自己破産への道!ということを忘るべからず
▶︎次回、連載第4回目をお楽しみに!
Text:Yuko Nishiuchi
Photo:Tatsuya Hamamura

【菅井敏之(すがい・としゆき)プロフィール】
1960年山形生まれ。1983年、学習院大学卒業後、三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。個人・法人取引、およびプロジェクトファイナンス事業に従事 する。2003年には金沢八景支店長(横浜)に、2005年には中野支店長(東京)に就任。48才のときに銀行を退職。その後、起業し、アパート経営に力 を入れる。6棟のオーナーとして、年間7000万円の不動産収入がある。また、2012年には東京の田園調布『SUGER COFFEE』をオープンし、人気のカフェとなった。著書『お金が貯まるのは、どっち!?』(アスコム)が40万部突破。
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▶︎菅井敏之さん 公式ホームページはコチラ
http://www.toshiyukisugai.jp/
▶︎菅井さんのカフェ『SUGER COFFEE』(スジェールコーヒー)はコチラ
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131704/13155829/
公式ページ:http://www.sugercoffee.jp/
※田園調布から徒歩1分!! 美味しいコーヒーをいただきながら、菅井さんに相談もできます。

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【西内悠子・ライタープロフィール】
1988年、兵庫県西宮市出身。同志社大学文学部哲学科卒。avexへの就職を期に上京し、3年半のOL経験を経てフリーライターとなる。在学時に自身のアメーバブログが大学生ランキング1位を獲得。会社員時代、dマガジン「Hot-Dog PRESS(講談社)」にて「おじさんハンター」として連載をしていた。
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