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LIFESTYLE マネーレポート

【OMEGAやグランドセイコーは信用度アップ】
元メガバンク支店長が見抜くNGファッションとは?

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派手な腕時計、髪型は「与信なし!」

こんにちは、FORZA STYLEライターの西内です。

突然ですが、銀行員が融資をする際、ビジネスマンの何をチェックしているかご存知ですか?

「若いのに、いくつもダイヤがついた超高級腕時計をしている人を銀行員はまったく信用しません。ITベンチャーで成功して何億の稼ぎがあろうと、そこに『浪費癖』が見え隠れすると銀行員はリスクを感じ、お金を貸そうとは思わないのです。銀行員とは、『この人はお金を返してくれるのかどうか』の一点で厳しく人を値踏みする人種。腕時計でいえば、ダイヤの腕時計よりも、オーソドックスなオメガやグランドセイコーを着けているビジネスマンに信頼感を覚えるものです」

...メガネの奥の厳しい目でそう語るのは、著書『お金が貯まるのは、どっち!?』『家族のお金が増えるのは、どっち!?』がベストセラーとなっている、元一流銀行マンにしてベストセラー作家、不動産投資家、カフェオーナーの菅井敏之さん。

菅井敏之さんは三井住友銀行在職時、43歳にして支店長にまで上り詰めた超一流銀行マン。これまで何千人への融資を担当した経歴を持つ、まさにマネーのプロ。銀行員時代の世界観はまさにドラマ「半沢直樹」そのもの。「リアル・半沢直樹」の世界をくぐり抜けてきた菅井敏之さんの手にかかれば、そのビジネスマンが信用に値するのかどうか、融資をするべきかどうかを瞬時に見分けられてしまいます。

そんな異質な経歴を持つ菅井さんに、「どうやったらお金を借りられるの?」「どうやったら信用されるの?」という質問を率直にぶつけてみました!!

西内:はじめまして! 菅井さん、本日はFORZA STYLE読者の40代ビジネスマン、つまりお金に一番興味がある世代に向けて、お金のことを色々と教えていただきたく存じます!

菅井:よろしくお願いします。

西内:銀行員はどこでビジネスマンを値踏みして信用度を見ているのでしょうか? ビジネスマンが銀行に融資を受けにきた時、銀行員はファッションのどのポイントをチェックしますか?

菅井:まず、ギラギラで派手な高級腕時計をしている人には絶対に融資はしたくないですね。

西内:そうなんですか? 高級時計ってお金持ちアピールできて沢山融資を受けられそうだと思っていました。

菅井:いやいや、銀行員はなにより浪費家を嫌うんですよ。真面目にコツコツ貯蓄してコツコツ返済できそうな人にお金を貸すほうが安心なわけです。だから、分不相応なギラギラした時計をしている人は、その時点でマイナスポイントですね。

西内:では、どのような時計だと印象が良いのでしょう?

菅井:もちろん高級なものが全てダメかというとそういう訳じゃない。例えばOMEGAやグランドセイコーなどのコンサバなものならば印象は良いです。

西内:同じ高級な時計でも、ギラギラしたものではなく上品なものであればマイナスにはならないということですね。時計の他に見るポイントはありますか?

菅井:靴です。ただ、靴の場合は派手なブランドであっても、ブランドが目立たないから良いんです。どこのブランドであろうと、何より重要なのは、常にピカピカに磨いておくことです。僕の場合は、雨が降ってきたら絶対にタクシーにのるようにしています。靴を汚してしまっては仕事になりませんから。それほど銀行員はビジネスマンの靴に注目しているということです。

西内:ちなみに、服装はやはりスーツにネクタイが好印象なのでしょうか?


菅井:そうですね。やはりスーツにネクタイは印象が良いです。銀行員は真面目な人が多いですから、自分と同じような服装をしている人にどうしても親近感が湧いてしまうものなんですよ。とにかく銀行員に会うときは、「格好いいかどうか」「似合っているかどうか」よりも、「信用されるかどうか」を基準に考えるべきです。そうすれば、自然とヒゲを伸ばすという選択肢はなくなるでしょう?

西内:たしかに...。でも、普段スーツを着ないお仕事の人や、マスコミ、美容関係などのいわゆる「ギョーカイ人」はどうすれば良いのでしょう? 髪型が派手すぎたり、肌が黒すぎたりしますし...。

菅井:もちろん業界によって例外はあります。例えば工務店の方ならば、現場の作業着を着て銀行に行ったっていいんです。もちろん清潔感は必須ですよ。工務店の方ならば、丁寧にクリーニングされた作業着のほうがスーツより好印象ということもあります。またマスコミ業界の方もそうです。銀行員も彼らが普段スーツを着て仕事をしていないことは知っていますから、「マスコミ関係はもっとギラギラしていると思っていたけど、意外ときちんとした服装だな」という印象を与えられる程度でいいんです。

西内:要は働く業界と服装のバランスが大事なんですね。

菅井:そういうことです。とにかく銀行からお金を借りるときは、見た目がかなり重要な要素になってきます。第一印象はとにかく大事です。人はなんだかんだ見た目で人のことを判断しますからね。

西内:たしかにそうですよね。他に、見た目で気をつけたほうが良い点はありますか?

菅井:体形に服のサイズが合っているかというのも重要です。ダボダボな服はだらしない印象なのでかなりマイナスイメージになりますね。

西内:では、そんなダボダボな服がピッタリと合ってしまうような太った人はどうでしょうか?

菅井:体形もかなり重要です。やはり、あまりにも太っている人は「自己管理ができない」という印象をどうしても持ってしまいます。自己管理ができないということは、お金の管理もできなくて、お金を貸しても返してくれないのではないかと銀行は不安になってしまうのです。

西内:では、見た目ではなく、中身についてはどうでしょうか。

菅井:銀行で融資を受けようと思ってプレゼンするときに、やたらと面白く話そうとする人がいるんですけど、あれは無意味です。

西内:そうなんですね! 面白い話で銀行員の方と意気投合すれば少しは融資を受けやすくなるのでは...なんて発想は甘いのでしょうか?

菅井:話の面白さなんて銀行員は見ていないんです。見ているのは「この人は信用できるかどうか」つまり、「この人にお金をかしたら返してくれるかどうか」という点なのです。

西内:では、そのお金をきちんと返せるようになるためにはどのような能力が必要なのでしょうか?

菅井:それは「お金を管理する能力」です。銀行員はこの「お金を管理する能力があるかどうか」に着目します。

西内:お金を管理する能力があるかどうかは、どのように見分けるのでしょうか。

菅井:それは、「数字」を使って話ができるかどうかです。先月の売り上げ、今期の売り上げなどを正確な数字で語れる人は信用できるという評価になります。

西内:なぜそれほどまでに「数字」で語れることが重要なのでしょうか?

菅井:「数字」は曖昧さを許さないからこそ正確さを求められるからです。人はその情報に正確さを感じた時に信用できると思うものです。たとえば東京オリンピック招致のとき、安倍総理は「原発問題は、0.5km圏内はコントロール下にあるから大丈夫だ」と言いました。もし安倍総理がこの時数字をつかわなかったとしたら、これほどまでに説得力のある演説はできなかったと思います。

西内:では逆に「この人は信用できないな」と思う人の特徴を教えてください。


菅井:精神論ばかり話す人ですね。「努力します」「頑張ります」「気合です」「一所懸命やります」なんて精神論ばかり並べて数字の話をしない人には絶対に融資したくないです。こんな精神論を言って許されるのは松岡修造さんだけですよ(笑)

西内:たしかに、銀行で融資を受けるときに精神論を並べるなんて胡散臭いにもほどがありますね...。

菅井:でもね、もっと胡散臭い人もいるんですよ。

西内:上には上がいるんですか!?

上には上の胡散臭さとは!?(次ページへ続く)



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