「そもそも家事は完全分担ですし、僕も一通りすべてできます。結婚当初、家事を手伝うよと言って、離婚寸前の大喧嘩になってから発言にも気をつけています。子どもができてもそれは続けるつもりです。ただ、産後の育児については、妻主体にやってもらうつもりで考えていました。と言いますのも今、大きなプロジェクトに関わっていて、向こう2年はちょっと忙しそうなんです。妻もそのことは知っていますし、初めは理解してくれていました。ただ…」。
妻は育児も完全に折半したいと主張し始めたという。
「妻の気持ちもよくわかるんです。仕事を抜けたら、ポジションがなくなるのでは?という不安とか、戻れるかわからない不安とか。でも、以前は産後1年の育児は妻が主体的に担当すると話していたので、一体どうして変わってしまったのか不思議に思っていました」。
理由はあるロールモデルの存在だと話す。
「妻には家事も育児もすべて折半していると豪語する先輩が最近できたそう。彼女の影響を多大に受けているみたいで…。家事を手伝うという概念自体、差別的だと怒られました」。
−家事も育児も完全折半じゃないと産まない!
【後編】では、大樹さんの妻にはいえない本音をさらに深ぼっていきたい。
取材・文/悠木 律
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