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「この添加物好きの手抜き嫁が!」母乳信仰の義母が次に言い放ったのは「ミシンは愛情!」保育園グッズに悩むワーママのリアル

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

自民党総裁選への立候補を表明した議員がこれ見よがしに続々と能登地域に視察に出向き、「パフォーマンスだ」「もっと早く行け」との批判を浴びているさなかだが、彼らは能登地震後にニーズが倍増した「液体ミルク」の普及について何か策をお持ちだろうか。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、液体ミルクの普及についてこう語る。

「徐々に認知度や使う人が増してきた液体ミルクですが、さまざまな理由から利用を外出時に限定している人などがまだ多い印象。男性の育児参加が進むいま、液体ミルクの存在は子育て世代にとって大きな味方となり得るでしょう。

しかし、当事者以外には未だ『賞味期限が長いが安全なのか』『手間ひまをかける粉ミルクの方がいい』『いやいや母乳が一番』といった見方をする人もいると聞きます。

授乳期であっても母乳が出にくい方もいれば、災害発生時にはストレスで母乳が出ない方も多いというのはよく知られた話。また、被災地では水やお湯が手に入りにくい状況となるため、液体ミルクの有用性は計り知れません。そろそろ偏見をなくす時では?」


今回お話を伺ったのは、液体ミルクに「とても助けられている」という育児中の30代女性。しかし、義実家の姑からは理解が得られていないという。

「べつに姑が何を言っても使うものは使うからいいんですけど」

と話すのは、二ノ宮佐保里さん(仮名)。取材当時育休中だった会社員である。

「私は最初母乳がたくさん出たのですが、その後失速しました。でも、職場復帰も念頭に置いて早めに卒乳したいとも思っていたので、すぐに粉ミルクも積極的に併用するようになったんです」

同じ会社に勤務している夫もミルク作りはすでにお手のものだそう。

「粉ミルクの温度調整に最初のうちは四苦八苦していた夫も、今では手慣れたものです」

液体ミルクとの出会いは、ご自身の居住地域が比較的大きな地震に見舞われた前年のことだった。

「存在はもちろん知っていましたが、使ってみたのはその時が初めてです。地震の際、停電はなかったのですが、余震が心配でしたし、少しだけ備蓄のために液体ミルクを買ってみたのが始まりです」

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その後、赤ちゃん連れで初めての家族旅行へ出かけた際に、購入しておいた液体ミルクを持参した。

「あらかじめ子どもの口に合うかどうか飲ませてみる必要はありましたが、驚くほど美味しそうに飲んだので、旅先でも使えそうかなと思って持っていきました。で、それが大正解だったんです。観光先でグズった時でも作って冷ます必要がないので凄く重宝しました」

ボトルウォーマーや、缶に装着してそのまま赤ちゃんに飲ませることができるアタッチメントなどの存在が、液体ミルクの利便性をさらに高めていると話す佐保里さん。

「お世話するとき煩わしいなと思っていたことも、こうした付属品や関連グッズが補完してくれていて最高です。

デメリットもあるにはありますよ。粉ミルクに比べて価格が高いこと。粉ミルクと併用しないと家計的に無理ですね。それに、まだ作っているメーカーが少ないということなのか、メーカーの選択肢は狭いと思います」

そしてデメリット以上に佐保里さんを悩ませるのが、義母の液体ミルクに対する偏見だという。

「もともと義母は頭の古い『母乳信仰』者。私の友達にも1人似たような義母と同居している人がいるのですが、彼女は『え、母乳じゃないと免疫力が低く育つんでしょ』『愛情を感じられないんじゃないの』と日常的に言われ、ついに大ゲンカしたと言っていました」

気が弱い佐保里さんは、なかなかそこまで強気な態度で義母に立ち向かうことができない。

「私の場合は、『仕事を再開しないといけないから、早めに母乳は切り上げる』という説明をくり返して凌ぎました。最初の頃はたっぷり母乳もあげられましたし…とか言い訳しながら。どうして私が姑に言い訳しないといけないのか、よくわからないですけど」

しかし、母乳のことは何とか諦めた様子の義母も、液体ミルクについては未だに疑問を投げかけてくる。

「育てているのは私と夫なので放っておいてほしいんですが、うちへ来て液体ミルクを見つけるたびに、夫に『ねえ、老眼で見えないから、何が入っているのか読んで。添加物とか凄そうで怖い』とか『賞味期限どれくらいだった?赤ちゃんが口にしていいのってくらい長いわよね?』とか、聞えよがしに言います」

佐保里さんが常備している液体ミルクの賞味期限は紙パックで6か月ほど、缶なら12か月~18か月、サイズによっても異なるという。添加物は粉ミルクが含むものと変わらないらしい。

「賞味期限がこんなに長いのっておかしいわよ、と。何回言われたかわかりません。あんたが好きな紙パックの野菜ジュースや桃の缶詰の賞味期限と同じくらいじゃね、って言ってやりたいんですけど、小心者なので言えなくて」

液体ミルクの存在をどうあっても認めたくない義母は、さらに無神経なセリフをたたみかけた。その驚きの言葉とは? 後編に続く。

PHOTO:Getty Images

取材/文 中小林亜紀

▶︎後編に続く


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