こうした状況は、自治会の機能低下や土地管理者の高齢化が原因だと思う、とかのんさんは話す。もともと多かった空き家はこの数年でさらに増え、バラック状態になっている家もある。
「うちの近くの空き家は外壁が朽ちかけていて、少し前なんてイタチかタヌキみたいな小動物が入っていくのを見ました。棲み処にしているのかもしれません」
野生動物は日常的に出没するという。今世間を騒がせている熊が出る地域ではないようだが、鹿、ヌートリア、イタチ、タヌキなどの目撃情報は常に出回る。
「人よりも動物の方が多くなるのも時間の問題かもしれません。ヌートリアが畑や田んぼでよく目撃されていますが、けっこうどう猛らしいんです。人間のエゴかもしれないけれど、子どもも小さいですし、怖いですよね」
ヌートリアはカピバラ似の愛らしいルックスとは裏腹に、凶暴な性格と強い繁殖力を持ち、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されているそうだ。
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