街でかぶらないレイジーマンを見つけてみませんか!
長いお盆休みも まもなく終了し、月曜からは通常営業。とは言いつつも暑い中でゆっくりのんびり休んでしまったため、すぐにピシッとした格好でビジネスするのはちょっとハードルが高いのではないでしょうか?
靴紐をビシッと縛るだけで窮屈ですし、それだけで汗かいちゃいそう…。でも、仕事ですからダラッとした足元で行くわけにもいかない……。
というわけで、第195弾はラクに履けるのにスタイリッシュな靴をピックアップしてみたいと思います。
まず、エレガントな革靴なのに、ラクに履くことができる靴の代表が"レイジーマン"。
"レイジーマン"とは、イミテーションのシューレースが付いたサイドエラスティックシューズで、そのルーツはイギリスのジョージクレバリーの顧客だったウィンストン・チャーチルが「戦時中に脱ぎ履きしやすい靴が欲しい」というリクエストに応えて作られたビスポークシューズだそう。
"レイジー"には怠け者という意味があり、シューレースを結ぶ必要がなく、脇のゴムが伸びて脱ぎ履きできるのでとにかくラク。しかし、エレガントな雰囲気が漂うので、 ドレッシーなスタイルからカジュアルなスタイルまで幅広く合わせられます。
それと、"怠け者・ならず者"という意味を持つローファー(loafer)。こちらも靴紐をなくしても手軽に履けるように仕上げた靴(スリッポン)のことで、脱ぎ履きがラクなことから怠け者が履く靴と認識されたわけです。
アメリカでは、G.H.バス(G.H.BASS)が、ノルウェーのスリッパ タイプのモカシンを元に「ウィージャンズ(Weejuns)」と名づけたローファーを販売したことから、大流行。アイビーリーガーたちが、「ウィージャンズ」の切れ込み部分に 1セントコイン(ペニー)を差し込んだのがファッションとなって大ブレイクし、その流行は日本へも飛び火して欠かせない靴へと成長していきます。
では話をクルリンパと戻して、ラクに履けるのにスタイリッシュな靴の投稿5選をご紹介していきます!
ガジアーノ&ガーリングの「ギルバート」
まずは、最多登場を直走る靴魂キング @ryuki_hさんの投稿から。ガジアーノ&ガーリング(Gaziano Girling)の「ギルバート(Girling Gilbert)」です。
チーニーなどでシューズデザイナー、モデリストとして活躍した後、エドワード・グリーンにてデザイナー兼ビスポーク部門の責任者として手腕を発揮。ラスト「#82」や「#888」を手掛け、エドワード・グリーンの成功を支えたトニー・ガジアーノ(Tony Gaziano)。
一方、ジョンロブ・ロンドンやジョージ・クレバリー、フォスター&サンなどで難易度の高いオーダーメイド靴を手掛けてきた靴職人が、ディーン・ガーリング(Dean Girling)。
この天才2人が、2006年に設立したのがガジアーノ&ガーリング(Gaziano&Girling)。
そのトニーが、完全オリジナルで作り上げたのが「ギルバート」。タンがある、羽根の開いたスタイルが最大の特徴でしょうか。シルエットも惚れ惚れするほど美しい。
これをレイジーに履けるなんて贅沢です。
そして、@ryuki_hさんはレイジーマンのルーツとなったアンソニークレバリーの「チャーチル」、ガジアーノ&ガーリングの「チェルシー2」、ヨウヘイフクダのMTOなどなど、名作レイジーマンを持ちすぎです…。本当羨ましい……。
これからも素敵な靴をたくさん増やして、たくさん投稿して1位を独走してください。