前店長の悪ノリを黙認したり、それに追随したりしていた人も同罪だと現店長は言い、資料の作り直しを命じた。前の紙資料は細かく裁断して処分しているそうだ。
「改めて見返すことになった顧客情報には、お客さんへの悪意が詰め込まれていました。頻繁に来てくださるお金持ちっぽいお客様の資料にさえ『太い客』などと汚い言葉を書き込んでいたんです。
そういえば、私がお客さんとして来ていた時の資料も残っていて、処分の際に初めて見ました。前の店長の字で、『施術後の顔直しが長すぎ』『たぶん同業者。余計なこと喋るな』と書いてありましたよ」
苦笑いしながらそう話してくれたりせさん。
結婚後生活が落ち着いたら、再びアロママッサージの仕事がしたいが、できれば個人サロンを持って、一人一人のお客さんに誠実に向き合いたい、とのことである。
取材/文 中小林亜紀
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