「少子化の時代に3人の子をもうけたことは立派です。
ただ、お子さんのいない方も含め、さまざまな方の血税があって初めて教育も医療も施してもらっている、という謙虚さが一切ないことに怒りを感じてしまいます」
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志乃さんは、産んだアタシはエラいとふんぞり返っている嫁を許容できない。
「こういうこと言うと若い人は嫌がるかもしれませんが、海の向こうでは幼い子供が戦地で亡くなっているんですよ。どれだけありがたい環境にいるか、わかっているんでしょうか」
育児にはお金がかかって当然なのに、その覚悟がなく、税金を使って手厚く育児を支援されるのが当然の権利だと考える嫁はおかしいというのが志乃さんの言い分だ。
「何より、孫世代の税負担がどうなってしまうのかなど微塵も考えていない嫁です。こんな人が親で大丈夫か、こんな女に育てられるうちの孫は大丈夫かと不安になるんです」
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子ども医療費助成制度は自治体により内容が異なるが、就学前まで無償、15歳年度末まで無償など、全国で何らかの制度が実施され始めて久しい。
若い育児世代にはすでに「前提」となっている公的支援といえる。
「うちの自治体では15歳年度末まで子供の医療費は無料。嫁はほんのちょっとの発熱、せきや鼻水程度でも何のためらいもなく受診しています。
無料といってもタダではないのよと言っても、もし大きな病気が隠れていたらどうすると言い返してきます。子供の様子で『これは普通じゃない』とか、わかるじゃないですか親ならば」
そもそも「タダなんだから行かなきゃ損」などという考えを持つ時点で、とんでもない勘違い女なのだと憤る志乃さん。
やたらと薬を飲ませていることにも一抹の不安を感じるという。
まだまだ続く嫁に対する不満。後編で詳報する。
取材 / 文 中小林亜紀
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