たかが遅刻、されど遅刻。
お笑いコンビの和牛が、2024年3月末日を持って解散することが発表され、世間をザワつかせている。その理由として大きく取り上げられているのが“遅刻”だ。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「水田さんが3年ほど前に、複数回に渡って遅刻したことがきっかけになったと明かしました。解散後もそれぞれが吉本興業に所属し、芸能活動を続けるとのことですが、突然の発表だったこともあり、驚いた人も多いことでしょう」。
漫才の方向性の違いが決定打になったようだが、きっかけは遅刻。たかが遅刻、されど遅刻である。世の中に遅刻魔は意外に多い。耳が痛いという人もいるのではないだろうか。
「待ち合わせに必ず遅れてくる友人、1人くらいはいますよね。友人関係であれば、まぁしょうがないと思えることもあるでしょうが、仕事となるとそこは一気にシビアになります。気をつけなくてはなりませんね」。
今回はそんな遅刻問題について考えていきたい。お話を聞いたのはパート仲間の遅刻癖に悩んでいる女性だ。
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高柳美智子さん（仮名・47歳）は、スーパーでパートをしている。もう9年目の大ベテランだ。お店で任されることも増え、いろいろと考えることが多いと話す。
「昨年、パートのリーダーに昇格しました。リーダーはもう1人いて、その方と一緒にいろいろと相談をしながらやっています。裁量が増えた分、責任も増していると感じます。それに女性が多い職場なので、何かとトラブルというか揉め事も多くて…」。
そんな美智子さんを悩ませているのが、畠山さんという30代の若い女性だ。
「コロナが明けて、働き始めた人です。スーパーには高校生から50代まで幅広いパートさんがいます。仕事の内容は品出しやレジ打ちなど。私は主に午前中から出勤しているので、品出しが多いですね。畠山さんは昼くらいからの出勤です」。
畠山さんはそれまで長らく事務をしていたらしい。
「経理とかもやっていて、それなりに働いてきたようですがコロナになって人員削減でリストラされちゃったみたい。それで、うちのスーパーにやってきたという感じです」。
美智子さんは大抵 9時〜17時で出勤をしている。お店のオープンは10時だ。
「扶養を超えないように調整をしています。お店の方からはもっと働いてもらいたいと言われているんですが、なかなか踏ん切りがつかなくて。というか、パートをまとめるのが大変すぎて、社員にはなりたくないかな…」。
畠山さんは独身なので扶養を気にすることもない。週5日フルでバイトに入っているという。
「土日や祝日、年末年始にも入ってくれるので助かっていたんですが、ちょっとずつなんていうか、ずる賢いなということが増えていて…。特に周りのパートさんやバイトさんから指摘が多いのが遅刻なんです」。
畠山さんは入り時間ほぼちょうどにタイムカードを切り、その後でのんびり支度をするらしい。
平塚氏はこう述べる。
