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テスラ嫌いだけど、初代ロードスターはナゼか気になる!新型のスポーツカーも発表

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■ロータス「エリーゼ」をBEVへコンバートしたもの

「ロードスター」は、2008年に市販された2ドアタイプのBEVです。日本市場ではやや遅れ、2010年夏ごろ発売となりました。イギリスの名門スポーツカーメーカーであるロータスの協力を得て、ロータス・エリーゼをベースにバッテリーEVへとコンバートしたもので、当時のスーパーカーに匹敵する加速力と(当時としては)長い航続距離を特徴としていました。

駆動用モーターをミドシップに搭載したMR方式のテスラ初代ロードスター。デザインはエリーゼに似たスタイリングで、面白みは正直少ないか。

エンジンの代わりとなる駆動用モーターをミドシップに搭載したエリーゼを踏襲し、4輪ダブルウィッシュボーンサスなどのコンポーネントも、エリーゼからの流用です。総量450kgにも及ぶリチウムイオンバッテリーを積んだため、エリーゼに対して重量は増加していましたが、強化炭素繊維(CFRP)やアルミニウムを使用してボディを軽量化したことで、エリーゼ比で300kg増しの車両総重量1250kgほどには抑えていました。

 

■パフォーマンスの高さに加え、コストダウンのアイディアも

最高出力215kW(292PS)、最大トルク370 Nmのパフォーマンスを発揮するモーターを組み合わせたロードスターの加速は、0-60マイル(0-96km/h)加速が3.9秒というなかなかの俊足の持ち主でした。搭載されているリチウムイオンバッテリーは、コストダウンを目的として、ノートパソコンなどのモバイル機器向けに規格化されたものを使用しており、総容量は53kWhにもなり、1充電による航続距離は236マイル(378km)でした。

タイヤはフロントが175/55R16、リヤは245/45R16と、前後異幅だった。ヨコハマタイヤのNEOVA AD07を装着していた

価格は10万ドルから、日本円だと1120万円から(当時のレート1ドル112円で計算)と高めでしたが、最終的な生産台数は約2450台にもなりました。現在のテスラの年間販売台数と比べるまでもありませんが、テスラはこのロードスターの生産において、バッテリーEVへのコンバートや速いクルマをつくる、というだけでなく、コストダウンにもしっかりと取り組んでいたのです。

ちなみに、イーロン・マスク氏の愛車であった赤いロードスター(第一号生産車)は、スペースXによって2015年に宇宙空間へと打ち上げられており、現在も火星軌道に交差する軌道を航行しているそうです。



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