日本マイクロソフトが生成AIを活用した一連の機能「Microsoft Copilot」を昨年末、正式に提供を開始した。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。
「OpenAIのCPT-4による高度な生成AI機能を活用しているとのこと。すでに有料版も個人で使えるようになっています。Microsoft365にAI機能が搭載されるイメージです」。
アイデアの下書きをしたり、メールのテンプレ、プレゼン資料のアレンジ、データの並べ替えなど、さまざまなことがより簡単にできるようになる。AI進化の波は止まらない。今はできないこともこのスピード感を見れば、すぐできるようになることが想像できる。
今回はそんなAI時代を生き抜く子を育てるある夫婦に起きた、トラブルについて話を聞いた。
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田山静香さん(仮名・48歳)は九州地方に暮らす、働く母だ。家族は高校2年生の息子と5つ年上の夫の3人。
「去年の高校受験ではチャレンジ校だった第一希望の公立に届かず、私立の高校に通っています」。
本人よりも落ち込んだのは夫の方だったらしい。
「本人はやり切ったと話していましたが、夫は最後まで残念そうでしたね。公立の方が偏差値が高かったので…。これまで子育てを手伝ったり、ほとんどしてこなかったのにこのことだけはすごい熱量でちょっと嫌だなと思いました」。
静香さんは最近になり、夫と教育観について言い合いになることが増えたと話す。
「年々、すれ違っているように感じます。最近、1番揉めているのがパソコンについて。夫はとにかく子どもにいち早くパソコンスキルを習得して欲しいと思っているみたい。早くからパソコンに慣れておいて損はないとことあるごとにいうんです。それに異論を唱えるつもりはありません。でもスキルについては、そこまでこだわること?って思います。この先の未来はもっともっと進化するでしょう?そうなったときに必要なのは、パソコンのスキルより別のものって気がしてならないんです」。
静香さんは自分で考える力を息子にはつけてもらいたいと考えているそう。
「リベラルアーツに興味があるんです。働きながら、もう一度大学に行こうかな?って思ってます。多角的に捉えたり、意味を問い直したり、問題を解決する方法を見出したり…子どもにもそういう力が身につくといいななんて密かに思っています。夫とは話していません。はなから否定されるのは目に見えていますから…」。
なかなか交わり合わない夫婦であることは理解ができる。それにと静香さんは付け加える。